就活が楽しくなる!そのカギは、私たちが日々”無意識”に行っている自己分析を早期に”意識化”することです。
「大学生のための自己分析のススメ」と題して、簡単にできる自己分析の手法と活用法を、分かりやすく解説してゆきます。
自分を知ることは周囲や世間とつながってゆくことを意味します。あなたにしかできない就活を楽しんでください。
就職活動のパターン別対策
就職活動は千差万別。実に様々な手法がありますが、ここでは幾つかのパターンに分けて考えてみたいと思います。
まずは、今の自分が就職活動にどんな考え方を持っているのかという観点を、AからHに分類し、その対策などをまとめてみましたので、参考にしてみて下さい。
勿論、全ての人が必ず当てはまるというものではなく、あくまでも傾向として捉えて下さい。
A:家族や知人のコネクションがあるので大丈夫。(だから就活しない)
親の紹介や、家業を継ぐなどの理由で就職活動をせずに社会人になる学生がいますが、その多くは入社後に対人関係で大変苦労する可能性が高いと言えます。
特に身内の会社に就職した人には、入社後に既存社員とのコミュニケーションに問題が生じるケースが少なくありません。
従って、就職活動を社会人になるための準備期間と捉えて、マナーや表現法の練習のつもりで、ある程度の数の会社に応募し選考を受ける事をお勧めます。
学生のうちに、選考に落ちたり、内定を取るという経験を、一度は味わった方が良いと思います。
B:コネクションは有るが使いたくない、でも最後の手段で考えている。
この様に考えている人の多くは、コネクションを利用する場合、お世話になった人への気遣いや義理などが生じる事を負担に思う一方、最終的には受け皿があるという安心感もキープしたいと考える傾向があり、後で板挟になることもあります。
また、自分の方向性が定まらないまま、「たまたまコネがあったからこの仕事にした」という人も多く、実際に仕事に就いた後で、やっぱり自分には合わないと言ってすぐに辞めたくなるケースも多くあります。
いずれにしても、後で悩む事のないよう、家族や知人としっかりと話し合い、自分の考えを明確にしておく必要があります。
C:就職は簡単に行かないが、早めに準備をしっかり行えば大丈夫だ。
この様に考える人が一番多いと思われます。しかし、問題は「準備の仕方」と「協力者の有無」です。
勿論、協力してくれる人達の力を借りながら適切な方法で就職活動を行うのが理想ですが、実際に就職するのは自分なので、人の言いなりでは話になりません。
何より大事なのは、まず自己分析を行い、自分に合った活動法を早めに見つけることです。
また、良き協力者を得るために必要なのは謙虚さと素直さです。自分だけで悩まずに周囲に協力を呼びかけ、納得のいく活動をしましょう。
D:自分は就職できない訳がない。自分の力だけで就職する自信がある。
この様に考える人の多くは、苦しい時でも「何とか自分だけで乗り切ってやろう!」と頑張るタイプの人か、傲慢で自意識過剰な人のどちらかです。
いずれにしても、人の助けを必要としない、または助けを乞うことをマイナスに思う傾向が強いので、自分のやり方を押し通して空回りするか、情報の波に呑まれて方向性を失うという結末を向かえる可能性が高い人です。
この様な人は、まずは謙虚になり、適切な就活に切り替えるよう忠告しておきます。
仮に就職出来たとしても、入社後に人間関係が原因でトラブルに巻き込まれるといったケースには、この様なタイプの人が最も多いのも事実です。
また、自分の弱みを人に見せたくないといった感じの人も、この様な考えに至る場合が多い様ですが、就職活動は、弱みも何も、初めての人にとっては訳が分からないのが当たり前です。強がらずに、素直に知っている人に尋ねることです。
E:根拠はないが、必ず就職出来るという漠然とした自信がある。
この様に考える人は、他力本願の人、超楽観的な人、非現実的な人、現状を直視できない人、自己認識が甘い人、などなど、就職活動に集中できない、又は活動そのものを軽く見ている人と言えます。
しかし一方では世間体を気にして「皆と同じように就職しなければいけない」と思っている人も多くいる様です。
今までは誰かが何とかしてくれた、又は気付けば何とかなって来たことが多い人でも、就職だけはそうは行きません。
この様な人は、まず自分の考えを改め適切な就活に専念するため、良き相談相手を探して下さい。
F:就職はしたいが、卒業までに決まらなくても良いと思う。
この様に考えている人は、さらに次のタイプのいずれかに分類されます。
①就職に対する意欲が乏しい人
②自分のやりたい事や方向性をっかり持っている人
③卒業が危うく就活どころではない人
④病気や怪我の治療に専念している人
以上の4つのタイプです。
どのタイプにしても、この様な人には良き協力者が必要です。自分の事を理解し適切な助言をしてくれる伴走者となってくれる人を早く見つけましょう。
特に①のタイプの人は、なぜ意欲が乏しいのか、その原因を明確にすることが急務です。早急に誰か信用できる人に相談して下さい。
また②のタイプの人は、起業する事を考えている人など自分がやりたい事を明確に分かっている人と言えます。
この様な人は、その仕事に就く時期よりも、それを実現させるための手段に重点をおくべきです。
やりたい仕事に就くために今習得すべき事や、必要な資格取得など、計画性を持って着実に進む事を念頭において、人脈作りに励んでください。
そして③④の人は、焦らずに一歩一歩が鉄則となります。長い人生、卒業後に就職できなくても、どうってことありません。むしろ良い思い出にするくらいのつもりで頑張ってほしいとおもいます。
G:就職は運だと思う。だから頑張ることに意味はないと思う。
確かに一理あると思います。しかしこの様に考える人は、実は自分では気付かないうちに現実逃避に陥っている可能性があります。
特に就活をする前からこの様に思う人は要注意で、日頃から自分の事なのに、どこかいつも他人事の様な冷めた態度を取ったり、自分の本音をひた隠しにしたり、表面だけの付き合いを好むなど、「自分を見せない人」が多い様です。
しかし、周囲には「いつも明るく元気な人」などと言われ、本当の自分と付き合い上の自分にギャップがある人かもしれません。
ぜひ早い時期に自分を理解してくれる協力者を得て、自分に向き合う事をお勧めします。
確かに、就職は運という考え方は否めませんが、私はよく「縁」という言葉でそれを説明しています。
それは「良縁は、それを求め行動をしている人にだけ訪れるご褒美です」というものです。
運も同じだと思います。どうせ報われないから何もしないという人には、何も起こらないのです。そして、運も縁も、実際に現れる時は、必ず人が登場します。
人が運や縁を運んでくれるので、自分もそんな人に会おうと行動していなければ、永遠に会えません。
少しだけ考え方を変えて、具体的に行動を起こしましょう。それが一見無駄に思えても、遠回りに思えても、向いている方向さえ間違っていなければ、必ず良縁は訪れるものです。
その方向性を決めるのが、自己分析なのです。
H:就職したくない。出来ないと思う。いや、どうせ無理。
この様な状態の人は、理由により対策は様々ですが、共通して言える事は、自分に向き合える様になるのを待つことです。
一見、自分をよく知っているからこそ、そう思いたくなると捉えがちですが、実は”自分を遠ざける何か”を持っているかもしれません。
実は、これまで紹介してきた中で、最も協力者が必要なのが、Fの①の人とこのタイプの人です。
就職は自由意志です。だから自由な発想で考える方が良いと思いますが、このタイプの人にとっては言うほど簡単ではないと思います。
なぜなら、この様に考える人の中には「人は皆、働かなくてはいけない」「卒業したら就職すべきだ」という強迫観念に似た考えを持っている人が多く、活動する前から「出来ない自分」を想像してしまい、その結果意欲が低下し、さらには活動そのものをしなくていい状況にするために「どうせ無理」という理由付けをしているかもしれないからです。
何事も「○○しなくていけない!」より、「○○出来たらいいな~」の方が自然で現実的です。
従って、就職も「しなくてはならない!」よりも「したいな~」あるいは「出来たらいいな~」といった程度の方が極めて「まともな考え方」だと知って下さい。
就職をするかしないかは、あくまでも自分の意思で決めるものです。大学を卒業する人は、絶対に就職しなくてはいけないという法律がある訳でもないのです。
しかし、人生において、就職した方が様々な恩恵や”やりがい”などを得る事が出来るのも事実です。
出来れば「就職できればいいな~」と思えるよう努力してみて下さい。
その一歩となるのが、自分の素直な思いを誰かに話すことです。今は就職したいと思わなくてもよいので、その不安な思いを話すことの出来る協力者を早急に探してみて下さい。
また、周囲にこのような人がいると気付いた時は、まず貴方が相談相手になってあげて下さい。
夢をかなえる研究所では、就職に前向きになれない人でも求職者登録ができます。
決して、就職しろ!なんて言いませんよ。
相談も受け付けていますので、気軽にお問合せ下さい。
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