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新たに就活を開始した学生の多くが、合同説明会に参加しては企業研究に苦戦します。
なにしろ初めての経験ですから、とりあえず参加してはみたものの、何をどうやってしたら良いのやら皆目見当もつかないという人がたくさん訪れるのも、この時期ならではの光景です。
今回は、合同説明会(企業研究)について書きます。
すでに参加している人が多いこの時期だからこそ、すこしだけ落ち着いて整理して欲しいと思うことをお伝えします。
結論から言うと、合同説明会への参加目的の一つは「方向付け」にあります。
合同会社説明会などのイベントに足しげく通うにつれ、なぜか悩みを増幅させている学生が多いのは、あれも・これも・どれも・それも、見聞きすることが全部良く映り、どちらに進むべきか分からない状態になるからです。
例えば、見知らぬ街のど真ん中に立ちすくみ、地図もガイド本もスマホも持たずに、ただ「美味しいものを食べたい」と思っているようなものです。周囲を見渡せば、何やら美味しそうな店が沢山あるのは分かるものの、行き交う人に聞いてみたら、あそこが美味いとか、ここの店が良いなどまちまちです。たまに「どんなもの食べたいの?」と聞かれても「いや~特にないですゥ~」と答える始末。
ただ、はっきりしているのは「まずいものだけは食べたくない(失敗したくない)」という思いだけで、結局何も決まらず、何も食べられず、ただそこにいる・・・
このような状況の学生が、合同説明会を賑わしているのが、日本の就活の特徴の一つです。
いったいなぜ、そんなことになるのでしょうか?
そこには大きく二つの要因があると、私は考えています。
まず一つ目は、合同説明会には何らかの答えが待っているはず!と思い込んで参加している学生が多い点です。いざ行ってみれば大きなお祭りに出店が沢山並んでいるのと同じような光景が待っているだけなので、答えが待っているどころか、探すことすらできません。
つまり、誰かが方向性を指示してくれる、まるで”お告げ”を待っているかのような状況に陥るのが一つの要因です。
悲しいかも知れませんが、これまで随分「あれをしろ」「これをしろ」「あれはダメ」「これもダメ」と言って来たはずの大人たちも、いざ就職になったら「自分で決めなさい」と言い始めます。 当然です。何しろ就職は人生の方向付けだからです。
そして二つ目が、自分のことをよく理解していないままに行動しているという点です。
例えば、旅行に行くとしたら、行き先を決めて、そこにたどり着くまでの道順や交通手段を調べ、出発時間を設定して必要なものなどを事前に準備するというパターンと、反対に当てもなく飛び出して、行きあたりばったりで道中を楽しみながら、流れ流れてどこかにたどり着くというパターンがあります。(他にもあると思いますが…)
貴方は、どちらのタイプの人ですか?またはどちらが好きですか?
就活も、これとまったく同じことです。
自分に合った行動パターンを理解しないまま、ただそこにいるだけでは、迷子と同じです。
自分は用意周到型?流動型?考えて行動する派?行動しながら考える派?読む方?聞く方?などなど、人には必ずそのパターンがあると言われています。
まだ始まったばかりの就活です。できるだけ早く自分の行動パターンを理解することをお勧めします。
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