Youth worker Support【未来を創る若者たちへ】

「はたらいて幸せになろう!」仕事は自分を成長させ、人を幸せにします。そんな仕事を楽しむための情報をお届けします。

超早期離職者予備軍の方へ

2016-05-05 | 仕事

毎年、新卒応援ハローワークには、連休明けから早期離職者の第一陣が何人かやって来ます。

入社半年以内で退職する人を、私は”超”早期離職者と呼んでますが、それよりさらに早く退職する人も実は大勢いると思います。

今回は連休明けのタイミングでもあるので、早期離職について書きます。

世間では753現象(しちごさん現象)と言って、中卒7割・高卒5割・大卒3割の新入社員が3年以内に退職するというデータがありますが、3年の中でも離職の割合が一番多いのは入社1年目です。(この割合は30年近く変わりません)

皆さんは、この現象をどのようにお考えですか?

私は、この現象が日本の雇用情勢の特徴である「型にはめる雇用形式」を良く表していると思います。

世間では、直ぐに辞めてしまう若者を、我慢が足りないとか、世間知らずだとか、学生気分が抜けていないなど、冷ややかな目で見る人も一定の割合は存在しますが、私にはそれが「型にはまらなかった」人たちに対する哀れみや蔑みのように思えてなりません。

私は、早期離職現象を招いている要因の8~9割は、事業所側にあると思っています。

その理由はまた先に述べるとして、今日伝えたいのは、今現在会社を辞めたいと考えている人に対するメッセージです。

 

今、会社を辞めようと考えている人へ・・・

本当に辞めるか否かは別にして、まずは相談相手を見つけて下さい。あなたの考えや思いを安心して話せる相手が一人でもいたら、その人に聞いてもらって下さい。

私もそうでしたが、なんだか自分を責めていませんか?まだ入ったばかりなのに・・・自分は逃げようとしているのか・・・などと考えたりしていませんか? そういう思いは決して悪いことではありません。むしろ自分に向き合っているからこその想いです。

貴方にとって、その会社に縁があったことは間違いないでしょう。しかし縁にはいろいろあります。その会社に入ったからこそ思い悩むことや、気づくことや、本当の道に出会うことにもなるのです。そういった機会を得ることを縁を結ぶと言います。

直ぐに会社を辞めてしまうことなど、実は大した事ではありません。また同時に、一つの会社に長く務めることも、実は大した事ではありません。つまり、会社を辞めるか否かが重要ではなく、自分がどうしたいのか、どうなりたいのかが重要です。

今まさに、それを考える時が来たと捉えて欲しいのです。

「人生は予期せぬ偶然の連続である」という偉い人もいたと思いますが、私は人生は不都合の連続だと思っています。

不都合なことが起きるからこそ「人生は自分で切り拓くもの」だと考えています。

しかし、自分だけで切り拓けないこともたくさんあります。だからこそ、相談相手や協力者が必要なのです。

 

ユースワーカーサポートでは、新たに相談用のメールアドレスを設けました。

早期離職以外でも、職場での様々な問題や悩みを相談してみて下さい。

 

mailto:youthworkers.f@gmail.com

 

商品リンク

 

 

 

 


私だけの仕事の流儀 (えみさん)

2016-05-04 | 仕事

商品リンク

「私だけの仕事の流儀」8人目は、久しぶり、素敵な女性の登場です。

 

ニックネームは「えみさん」です。

福岡市在住 43歳

現在は、「自分らしさ キラリ☆サポート」を主宰され、キャリア・コンサルタントをはじめ、レイキ・ティーチャー、マヤ暦アドバイザーとして幅広くご活躍されています。

 

 

今回は、なんとえみさんから連絡を頂いて実現した初めてのケースでした。

今年から、彼女はフリーランスで新たな仕事人生をスタートさせ、まさにこれから本当のえみさんの人生が拓けて行くというタイミングでのインタビューだったので、お話の内容も然ることながら、彼女のキラキラオーラを感じて私も元気をもらった、楽しい時間でした。

彼女は、自他ともに認める「真面目人間」ですが、真理を追究して深くのめり込む側面と、人生どうにかなるといった楽観的な側面が丁度良い感じにブレンドされた「味のある人」です。

そして、彼女の好きな言葉の一つが「らしさ」です。そんな彼女の仕事半生を振り返って頂きました。

 

● これまで経験したお仕事・またはその一部

◎大学卒業後、母校の職員となる。(20年勤務)

1:語学ラボラトリー事務室(外国語教育のサポート、学生アルバイトの管理・指導)8年半

2:法人人事課(出退勤、雇用契約締結、産休・育休、ハラスメント対策、採用、研修)5年半

3:国際センター事務室(外国人留学生の履修・生活・就職指導、奨学金、留学生寮の管理)4年

4:法人企画課(大学の自己点検評価、第三者機関への評価申請、会議運営・プレゼン)2年

学校職員の仕事は多岐にわたり、法人所属の時は、幼稚園・保育所の仕事もやった。ほんとにたくさんの経験をさせてもらった。

◎人材派遣、研修、就職支援を行う会社に転職。(1年勤務)

事務、相談予約の電話受付、相談記録の取りまとめなど。

大学職員一筋でやって来た私にとって初めての転職。新たな世界で自分を受け入れてもらえるか、大学しか知らない私に他の仕事が出来るのかなど、正直不安もあった。

しかし、これまでの実務経験や資格取得のための勉強を活かすことができる仕事だったと同時に、大学以外の世界に、思いの他すんなり馴染んでいる自分を客観的に観ることができた。

この1年は、「ありのままの自分でいい、どこにいってもやれる!」という自信になった。今となっては、フリーランスになるための心の準備の期間でもあったと思う。

 

● もっとも印象深い仕事と、その内容

国際センターでの、外国人留学生のサポート。

特に、留学生寮の仕事は、不動産屋か!?というような仕事に驚いた。しかも文化や習慣の違う外国人が相手。寮のルールを守れ!と注意する(言う)だけではだめ。キッチンが汚いなら、一緒に掃除する。やってみせることが大事。

ゴミ部屋に入った時は衝撃。足の踏み場もない、とはこのこと。ほんとに片づけられない人っているんだ、と実感した。誰にでも出来ることや出来ないことはある。例えば、掃除が得意でない人に、掃除しろ、と言っても無理。そういうときはできる人がサポートする。そういうことを学んだ。

 

● その仕事を振り返って、今思うこと

外国人と接することで、いろいろな人を受け入れられるようになった。ちょうどキャリアカウンセリングの勉強を始めたことと重なり、違いは個性として理解し、相手を受け入れ、尊重する、これを実践する場があった。

他者を理解し受容するということは、言うほど容易ではなかったが、その頃の私は自分の中に湧いて出る疑問や不信感への対処法を知りたいという思いが強かったので、専門性を身に着けるには絶好の機会だと捉え、自ら行動すること心がけた。今思えば、私自身の人間的な成長につながったと感謝している。

 

● 忘れられない仕事での失敗談

社会人になって間もない頃。学生アルバイト(日本人)の指導に悩んでいた。よく遅刻をしたり、連絡なしで来なかったり。注意してもまた繰り返すダメな学生だと思っていた。

ある時、その学生が泣きながら事務室に来て、何かあったのかと思ったら、「海外留学の試験に合格した。ずっと行きたかった留学に行ける!」と話してくれた。その時初めて気づいた。

私はこの子の悪いところしか見ていなかった。うれし泣きするほど頑張っていることがあったんだと・・・

これからは、学生の良いところを見つけていきたい、と思った出来事だった。

それ以来、人と話す時にその人の表情や仕草をよく観て、その人の背景を考えながら傾聴するよう努めている。

 

● 仕事で影響を受けた人

人ではなく、言葉になるが、「意見するだけではなく、提案まで持っていけるように、どうしたらよいか考えてみて。」 

30代になった頃、上司に言われた言葉。

私の勤めていた大学は、創立100年以上の伝統ある大学なので、脈々と受け継がれていた習慣も多く、真面目な私はその意味価値を理解しようと努める一方、どうしても理解できないこともたくさんあった。

若さゆえの熱い思いも重なり、上司によく疑問を投げかけては玉砕する日々でもった。

そういう中でこの言葉を聞き、社会人として次のステップに上がるきっかけとなった。それからは、自分なりに改善案を考え、単なる意見ではなく提案するようになった。これは、今でもやっていること。

 

● 仕事で楽しいと思う瞬間

相談の中で、これからやりたいこと、将来の夢の話を聞くと、私もワクワクする。

関わった人が成長したなあ、よくがんばったなあ、と思う時。楽しいというより、嬉しいという気持ちになる。

人を応援することが大好きな私にとって、今の仕事は自分に合っていると思う。

 

● 今になって思う、仕事のために、やっておけば良かったこと

特に思いつかない。その時々で一生懸命やってきたから、こんなふうに思うのかもしれない。

気づいたときに勉強して、周りの人に助けてもらって、やっていけばいい。経験不足や、知らないこと、足りないことはあって当たり前。若いならなおさら。そういう場面に直面した時、どんな対応ができるか、「あり方」が重要。自分の足りない点を素直に受け入れ、謙虚であればいい。そして、途中で投げ出さない、最後までやり遂げること。

 

● ズバリ、仕事とは何か

成長の場であり、自己実現の場。

 

● 自分にとっての仕事の意味価値とは

自分を成長させてくれる場所。自分を表現する場所。

これからは、周りの人たちや社会に貢献することを意識してやりたい。

皆がありのままに、自分らしく表現できる世界にして行きたい。

 

● 未だ社会に出ていない若者へ、贈る言葉

今、社会は変わり始めています。これまでの常識、既成概念は崩れ、新しいライフスタイル、働き方、価値観に変わろうとしています。大人より、若い皆さんのほうが気づいているかもしれませんね。

自分の無限の可能性を信じて、あなたらしく進んでください!そして、もし、不安になったり、助けが必要な時は、声をあげて誰かに話してください。あなたを応援してくれる人はきっといます。

 

★ 私だけの仕事の流儀

本質を見る 全体(大局)を見る 調和を考える。

目の前の小さな出来事に左右されずに、この仕事で大事なことは何か(例えば、お客様のために)を考えて行動する。

 

------------------------------

 

彼女との出会いは、もう4年ほど前になりますが、ある著名な先生が主催されたキャリアコンサルタントの国家資格取得に向けた勉強会でした。

最初の印象は、小柄で可愛らしい学生のような感じだったので、随分若いのに勉強熱心だなあ~という印象でした。しかし、自己紹介を聞いて実は大学の職員をもう15年くらい経験されていることを知り、びっくりしたことを今でも思い出します。

その後も、資格取得に向けて共に勉強会に参加することになり、それ以来、良き勉強仲間、良き同業者としてお付き合いさせて頂いています。

今回のインタビューで私が改めて感じたのは、えみさんの「誠実な意志の強さ」です。

彼女は本当に真面目な人で、ご自身でも「真面目です」と憚りません。

私が一番驚いたのは、「今になって思う、仕事のために、やっておけば良かったこと」という質問に対して、特に思いつかないという答えでした。

たくさんあり過ぎる私にとっては衝撃でしたが、彼女はそれが普通のことのように「その時々で一生懸命やって来た。」という言葉になるのです。

そしてこれからも、「必要な時に必要なだけ勉強すればいいと思う。」と彼女は言います。

それこそ、彼女が口にする「らしさ」であり「誠実さ」そのものだと感じました。

「あの時こうしておけば…」「今のうちに…」とつい思ってしまう私たちですが、それも含めて自分そのもの。それが自分らしさだという彼女の考え方を象徴している言葉ように私には思えました。

彼女の真面目さは決して堅苦しい感じではありません。少し控えめで、いつも笑顔で接してくれて、人の話を興味深く聴いてくれる、いわゆる“癒し系”の女性です。

そんなえみさんに、私が意志の強さを感じるのは、彼女は自身の特性や役割をしっかり把握している人で、自分が何をすれば幸せを感じることが出来るのかを理解している、まさに「自分らしさ」をよく知る人だからです。

幼いころから周囲の人と見る視点が違い、いつも物事を俯瞰する特性を持っていたという彼女は、「自分とは何か?」という問いを無意識に持つようになり、その意識が必然的に専門的な勉強をするきっかけとなり、今のような人を応援する仕事へと導いたのだと思います。

えみさんは英語も得意で、今後は英語力も仕事に活かせるよういろんな事に挑戦したいと、キラキラした表情で話していました。

「今なすべきことをやる。」を実践してきた彼女だからこそ、今後活躍の幅がますます広がるに違いない。彼女の魅力を多くの方へ知ってもらいたい。と思うインタビューでした。

 

えみさん、本当にありがとうございました。

これからも共に学んで行きましょう。

 

 

えみさんのブログを紹介します。是非ご覧ください。

http://ameblo.jp/jibunrashisa-kirari/

「自分らしさキラリ☆サポート」

 

 

2016.5 Youth workerSupport 「私だけの仕事の流儀」


商品リンク