今晩3年の歳月を掛けて制作した、もう一つの
大河ドラマ「坂の上の雲」がキックオフ。
春や昔十五万石の城下かな(子規)
今第5巻を読破中。愈々乃木第3軍司令官が苦戦していた
旅順203高地(爾霊山)を占領。乃木に代わって指揮した児玉大将
の策戦による。爾霊山・・爾の霊の山、この山で命を落とした無数の
先人英霊に鎮魂の想いを込めた呼称。
203高地はロシア艦隊が居座る湾を見渡す
海抜203mの要塞丘。このことにより、奉天(瀋陽)会戦が開ける。
明治国家は日本の庶民が国家というものに初めて参加した
集団的感動の時代であり、謂わば国家そのものが、強烈な
宗教的対象であったからだ。(第4巻 p42)