会社にて‥
「裁ちばさみ」が切れなくなったのか金属ゴミに捨てられえていたので
回収して直してみることにしました。
(業種上、ビニール袋を切ったり、薄いプラスチック(0.5mm厚前後?)を切ったり
するような使われ方をしていたと思います。)
とりあえず、現状確認…
布を切ってみると刃長の先端から1/3くらいのところでうまく切れない状態でした。
その部分を見てみると刃が曲がって相手の刃とうまく噛み合わない状態だったので
モンキーレンチ2本を使って、曲がっているのを出来るだけ真っ直ぐにしました。
そして、不具合部分のおおよその噛み合わせも良くなりました。
再度布を切ってみましたがまだ不具合箇所の切れが悪いのと、その刃の箇所に
若干欠けがあったので研磨をすることにしました。
錆や汚れが付いていたので、ハサミを分解して各刃面の表と裏を#100のペーパーで
軽く磨き、掃除しました。
次に刃の内側の面(刃と刃が合わさる面)をオイルストーン(#600)で磨きました。
刃の部分あたりが光ってきました。
刃と反対側の部分も光っていて中央あたりは砥石があたらないので、少し凹ませてあるようです。
接触部を減らして動作が軽くなるようにと刃先の摩耗を減らすためでしょうか?(多分そうかな)
(写真撮ってるので写真では砥石を持っていませんが、実際の作業時は右手で持ってます。)
次に刃の斜め(尖らせて切れるようにする部分、エッジ部と言えば良いのだろうか‥?)
の部分をオイルストーン(#600)で研磨します。
エッジ部分の研ぎ方をネットで調べてみると砥石を下に置いた状態で
エッジ部を下にして、現状のエッジの角度をキープするように磨くようです。
しかし、初めてトライする私のような素人だと角度がずれて難しいです。
そこで…
刃のエッシ部を上側にして、体の中心部近くに保持し、斜めの部分の光具合が
均一になる位置にします(斜め部分が水平になる位置)。
(刃を左右に回してみると、水平の部分で光り方がかわります。)
その状態をキープして、砥石を水平方向に動かして当たり具合を確認・調整しながら
磨きました。これでほぼ、元の角度で磨けました。
※写真撮ってるのでこうなっていますが、実際は
左手で刃を持って、右手で砥石を持っています。
ちなみに、#600のオイルストーンを使用しているのは、これしか持ち合わせが
なかったからです。(このあと#1000ぐらいで仕上げたら、尚良かったのではと思います。)
刃の内側の面とエッジ部を交互に数回研磨して、刃こぼれ部分も消えました。
布で試し切りしてみると、切れなかった部分でも問題なく切れるように
なりました。
欲を出してもっと切れるようにしようとするとドツボ(逆に切れなくなる)
にハマリそうなので、これで再生完了とします。
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