数日前、肥後守定駒の安いタイプを某地方にて500~600円程度?で購入した。
よく見ると分かるが、「定」と「駒」の間にカギ印(¬)が入っている。かね駒というようだ。
パッケージ外観
裏面に注意書き・商品番号・発売元などが記載されている。
商品番号/181155 肥後守 割込 中
発売元 藤原産業株式会社
パックから取り出したところ
柄の部分に「登録商標 肥後守定¬駒」とある。
刃を開いてみたところ
「本割込」とあるので三層鋼なのだろう。
刃長約7cmだが、汎用ナイフとしてはこの辺りが一番使い易いと思う。
低価格帯の肥後守全般に言えることだが、この定駒も作りが荒い。今風のナイフやカッターに慣れた方には、随分安っぽく映るかもしれない。
まず、刃体が鞘に収納される際に、真っ直ぐ収まらない。但し、実用上特に問題は無い。
また購入した段階では刃が充分に研がれていないので自分で処理する必要がある。これはナイフを購入する場合には常識だが、カッターのつもりでいると面食らうかもしれない。
チキリは棒状ではなく平らに押しつぶしてあるので使いやすい。
座金は菊座金ではなく単なる平ワッシャー。
以前から所有している宗近肥後ナイフと比べると、かなりガッシリした印象を受ける。さすが駒といったところか(ただ、宗近も鉛筆を削ったりという程度の用途では充分過ぎる程の性能ではあると思う)。
定駒は、まさしく実用一本槍なガシガシ使う為の肥後守と言える。気に入った。肥後守が肥後守たる所以はこの辺りにあるのだろう。
肥後守は、(正確とは言えない表現だが)素人にも「研ぎやすく」、ロック機能が無いので気軽に素早く使えるところに魅力がある。
そういう訳で、鉛筆削り・手紙や段ボール箱の開封・ケーブルや紐の切断などなどの普段使いに安い肥後守とオピネルを愛用している。
とはいうものの、物欲というものは実に恐ろしく、そろそろ「山童」なんぞを手に入れたくなってくるのだ。