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未成年だとGoogleのサービスは利用出来ない?

2008-03-31 22:03:05 | law
未成年はGoogle・Gmail・YouTubeなどを利用することができません - GIGAZINE
http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20080328_google_term/

この記事では、Googleの規約を根拠に次のように述べている。

日本の場合は20歳以上でないと契約を締結するための法定年齢とはなっていないため、必然的に20歳未満のユーザーはGoogleから利用を禁じられていることになっています。


これはおかしいだろ。いや、現実と建前云々ではなく、純粋に法律論として。



未成年者の契約は取り消すことが出来るってだけで、契約自体は成立している。でないと取り消すことも出来ない訳で。
つまり取り消さない限りは有効な契約として効力を持つ。

例えばね、小学生のケンタ君が近所の駄菓子屋で買い物したとする。駄菓子屋って少なくなりましたねぇ、ほんと。糸を引っ張る籤になってる飴玉とか、チューチューとかありましたねぇ。
・・・それはともかく、飴玉を買ったケンタ君と駄菓子屋の間には売買契約が締結され、それに基づく債権が行使され、対応する債務が履行されたわけだ。
で、いわゆる保護者の方が、この契約に問題が有ると思うなら、後から取り消して、その契約を初めから無かったものとすることが出来る。取り消さなければ、依然として飴玉と代金の交換は有効な法律行為である。

だもんで、未成年者でもGoogleのサービスは利用出来ます。はい。

そんなことねーよ!って方はコメントどうぞ。


もちろん、現行の規約はともかく、Googleが未成年者の利用を規約で制限できるのか、そんな規約は国内法に照らして有効なのか、という点についてはYES。制限できるし、有効だと考えられる。単なる私人間の契約で、この点に関して強行法規もないから。
鉄道やバスと同じくらい、公共財として不可欠なものになれば、また別の可能性も生まれてくるだろうが、今は代替手段もあるし、そこまではいかないだろう。Googleがなきゃ生きていけないよー!って人は、法的に見てまだまだ特殊だと考えられる。


[2008-04-01追加]
※この記事、コメント欄にて大幅に修正した。基本的な前提条件を見誤っていた。お詫びする。ごめんなさい。



児童ポルノの規制強化の動き

2008-03-10 18:04:00 | law
児ポには全然興味ないんだけど。自分でわざわざ冒頭に書くと怪しい?w



えっと、児ポ規制強化の動き。

これだけ聞くと、いーことじゃんって思ってしまうが、そうとも言えない。

俺は森山真弓は基地外かと思っている。






今回、新たに立法措置として単純所持に罰則を設ける方向で進んでいる。



そもそも児童ポルノ処罰法の立法趣旨は、一にも二にも児童の保護の筈。

現状でも製作や頒布目的での所持、送信可能化(アップロード)は禁じられている。これらは全て現行法において違法行為だ。

これを取り締まれば事実上児ポは存在出来ない筈だ。

ところが、ネットで氾濫することを防ぐために、単に所持だけで違法とするらしい。



んー。あのね、だからアップロードは現行法で取り締まれるんだって。馬鹿じゃないの?犯罪の大元の製作だとか頒布だとか、明白で発生を認知しやすい犯罪を取り締まれないのに、ずっと曖昧な末端の単純所持をどう規制するのか。



ほかにも問題点は多い。



まず、当人の意思は関係ないので、意図せずダウンロードしてしまったり、何かに紛れて所持してしまったときにも、犯罪を構成してしまう。

例えば画像ファイルのURLはアクセスするまでは何のファイルだか分からない。分かったときには画像データが自分の携帯なりPCなりの端末にダウンロードされてしまっている。一時ファイルは対象外?ではRAIDは?テンポラリフォルダをミラーリングして恒久的に保存するのは?バックアップは時系列順に永久保存することも珍しくないが。

また図書館で借りた本に写真が挟まっていた場合は?



この点を突き詰めると、冤罪が発生しやすい構造だとも言える。

別件逮捕が容易になる。カバンの中に写真一枚放り込めばいいのだから証拠捏造も簡単だ。

現職警官が事件自体をでっち上げた実例もあるのだから、自分は犯罪とは無関係などと言ってられない。



そして、本質的な問題として、性的嗜好を外形的に規制することが果たして本当に有益な方法なのかという問題が有る。



こういった当人の意思を軽視した構成要件を認める例外的な法律が通ってしまうこと自体も問題だ。

刑罰は国民の自由を奪うものであるから厳格に定義されなければならない(罪刑法定主義)。単に犯罪が憎いから被害者が不憫だからと、やたらに規制を強化すれば、それはかえって当初の目的を逸脱し、無辜の民に不利益を与えやすいものとなる。



児ポは立法ではなく、取締り行政の強化によって解決出来るし、そうすべき問題だ。

現行法の下での取り締まり強化には諸手を挙げて賛成する。



議事録までは読んでいないので認識不足等有ればご指摘頂きたい。


JASRACに対する不満の分析

2007-10-17 23:57:19 | law
時間が無いのでとりあえずメモ。著作権とその文化庁への登録、著作権契約について。

なるほど、それでJASRACが嫌われるのか - 妄想科學日報
http://d.hatena.ne.jp/DocSeri/20071015/1192448217

JASRACは基本的に信託契約だったような気がする。

ITmedia +D LifeStyle:「補償金もDRMも必要ない」――音楽家 平沢進氏の提言 (1/4)
http://plusd.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/0606/12/news005.html
http://plusd.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/0606/12/news005_2.html
http://plusd.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/0606/12/news005_3.html
http://plusd.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/0606/12/news005_4.html



Lawrence Lessig:<free culture>日本語版

2006-01-14 19:29:34 | law
今聞いても感動する。
君たちは何をしてきたのか?そう、何もしてこなかった。
こういうネタは、法制度だけを語るのではなく、文化論としたほうが絶対アツイ。
つか、文化文明の問題なんだから当たり前なんだが。

Lawrence Lessig:<free culture> 日本語版
http://ittousai.org/lessig/free_culture_japanese_text.html
http://ittousai.org/mt/archives/2003_04/free_culture.html
July 24,2002,the O.Reilly Open Source Conference

直接swf見たい人はこれ。
http://ittousai.org/lessig/lessig_free_culture_japanese_1.1.swf
mp3はこれ。
http://lessig.org/freeculture/free_culture.mp3

講演で使用されたPPTとかはここ。
free_culture http://www.lessig.org/freeculture/




「知的財産推進計画2004」の見直しに関するパブリックコメント締切…

2005-02-15 01:05:28 | law
「知的財産推進計画2004」の見直しに関する意見募集
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/titeki2/pc/050124comment.html

出すの忘れてた…ょ。
あぁ。
虚しく残る手元の原稿。
せっかくだから、ここに載せようかと思ったが、某所でネタにすることにした。

ついでなんで、軽く戯れ言をば。

文化庁によると、現行著作権法はフェアユースを否定するものではなく、その法理を包含するらしいが、明文規定は無い。
パブリックドメインを定義するというか存在意義を認める条文も無い。
敢えて言うなら公正な慣行や文化に寄与?
しかし曖昧なことには違いは無い。
正直、某課長さんの話では雲行きは怪しい。
ここらで何らかのムーブメントが必要だと思う。

って書いている奴がパブコメさえ出さないなんてなw