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【巨大津波の足跡。。。宮城県山元町】

2011-04-12 18:51:25 | Weblog
巨大津波の足跡


3月11日の大震災の後、巨大津波にのみこまれた宮城県山元町の「今」です。

先日の日曜日、手作りの平仮名とカタカナのお手本教材。
漢字問題。
文房具。
飲料水。
作品ポストカード。
そして、山元町への毛筆エール揮豪を持参致しました。

『山元町』
イチゴとホッキ貝で有名な町。

イチゴ農家は壊滅との事で、復興迄数年かかるとの事でした。


人も家も車も一瞬にしてのみこまれ、後に残った物は、津波が運んで来た家々の瓦礫の山と、そこにあった筈の家の跡形もない光景と、中身を津波にさらわれた外観のみの家。

私の祖父と祖母と父の眠る『普門寺』の住職さんと行動を共にし、よく知っている浜通りに参りました。

住職さんから「沢山の人達に山元町の現状を知ってもらいたい。全国に発信して欲しい」とのお言葉を受け、凄惨な状況を皆様に知って頂く為に、撮影して来た写真をup致します。

今現在、安否確認が出来ない方々の人数約200名。

安否確認の方々のチラシが沢山貼られ、胸が痛くなりました。

幸せそうに笑っている母子の写真等あり、11日のあの日迄、当たり前の日常生活を過ごされていた方々のお顔を、私はまともに見る事が出来ませんでした。


小さな町で、震災後の物資が届く迄、かなりの日数がかかり、全国ニュースでもほとんど取りあげてももらえず、未だに3月11日のあの大震災から、時が止まった状態の被災地です。

地元で流れる映像を観ていましたが、現地に足を踏み入れた瞬間、眼に飛び込む光景に最初は呆然とし、次には「心が折れました」

これ以上、言葉では表現出来ません。

映像や写真では、あの凄惨な状況は決して分かりません。
正直に言うと、皆様にも現地に足を運んで頂き、ご自分の肉眼で見て頂きたい。。。

そんな思いでいっぱいです。

今は、自衛隊の方々のお仕事の邪魔になる事と、まだ余震が続いているので難しい状況ですので、心が折れた私が撮った写真で伝わらないかもしれませんが、是非ご覧頂き、ほんの少しでも皆様のお心に何かしら生まれましたらと願いながら、したためさせて頂きました。


「地震はまだいい。津波は恐ろしい。一瞬にして何もかも無くなってしまう。」との住職さんのお言葉と、「夢の中に居る様です。」との私の不注意な言葉に対し、「夢だったらどんなにいいでしょう・・・明日起きて元に戻っていたらどんなにいいでしょう・・・」とのお言葉が、私の頭と心の中で毎日グルグル回っています。。。


*お寺の本堂の壁についている幾筋もの泥は、津波の引き跡です。
本堂の屋根の上には椅子が乗っています。