CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

19-159「町田くんの世界」(日本)

2019年07月06日 11時18分30秒 | 日本映画
もう一度井戸に落ちろ
 物静かでメガネの男子高校生・町田くんは、その見た目に反して勉強が苦手で、しかも見た目どおり運動はまるでダメ。自分ではまったく取り柄がないと思っている町田くんだったが、人が好きで誰に対しても心の底から優しくできるという最強の才能を持っていた。
 ある日、授業中にケガをした町田くんは、保健室でサボっていた猪原さんと出会う。“人が嫌い”と言い放つ猪原さんのことが気になり始める町田くん。
 一方の猪原さんも、いつしか町田くんに恋心を抱くようになるのだったが。(「allcinema」より)


 誰でも均等に人を愛する町田くん。

 そんな町田くんに〝大切なひと〟と言われたことで、町田くんのことが気になり始めるのが、人が嫌いと言う猪原さん。

 町田くんと猪原さんとのもどかしい恋模様を描きながら、人に優しい町田くんに影響を受ける人々の姿も描いている。


 メガネ男子の町田くんであるが、見た目に対し、勉強は出来ず、運動もまるで駄目。

 しかし、困っている人を見つけると手助けし、落ち込んでいる人を見かけると優しくする。

 あり得ないほどのいい人であるが、彼のことが気になる猪原さんは、そんな町田くんに不満を感じたりする。

 いい人過ぎて、それでは逆に人を傷つけるだろうという言動をしてしまう町田くん。

 愛されるキャラなのか、イタいキャラなのか、微妙な感じだったな。

 平等に人を愛する町田くんが、猪原さんに対し、今まで感じたことのない感情を抱き、思い悩む。

 果たして、二人の恋の行方はどうなるのか。
 
 そして、そんな町田くんの優しさに触れ、気持ちが変わっていく周囲の人々。

 キャラとしては、ちょっと特異な感じで、そのためか、ちょっととっつきにくい感じもあったが、面白い話ではあったな。

 クライマックスはどうなるのかと思ったが、これまたぶっ飛んだ展開だったな。


 個人的には、少し無愛想ながら的確な発言をする、栄りらが良かったな。

 演じたのは、最近あまり目立っていないなと思っていた前田敦子であったが、こういう役柄は意外と光を放つ感じだな。


 町田くんのような人物が現実にいるのかとは思わされるが、こういう優しさが必要だなとも思わされる作品だった。

/5

監督:石井裕也
出演:細田佳央太、関水渚、岩田剛典、高畑充希、前田敦子、太賀
   池松壮亮、戸田恵梨香、佐藤浩市、北村有起哉、松嶋菜々子
於:新宿ピカデリー

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