CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

18-097「リバーズ・エッジ」(日本)

2018年04月29日 16時52分05秒 | 日本映画
死んだ人しか好きになれない?
 若草ハルナは彼氏の観音崎にイジメられていた山田を助けたのがきっかけで、彼の秘密の宝物を教えられる。
 それは河原に放置された死体だった。
 ゲイであることを隠して生きる山田は、彼を愛するカンナと付き合いながら夜の街で売春をしていた。ハルナの後輩で摂食障害を抱えるモデルのこずえもまた、死体の秘密を山田と共有していた。
 そんな禁断の秘密を共有するハルナ、山田、こずえの3人は、やがて歪んだ絆で結ばれていくのだったが。(「allcinema」より)


 「ヘルタースケルター」の岡崎京子原作のコミックを実写映画化した作品。

 青春ストーリーではあるが、甘酸っぱい恋模様を描いたような作品ではなく、それぞれの登場人物が抱える闇と痛みを描き出した作品。

 
 恋人の観音崎に虐められているのを助けたことがきっかけで親しくなる若草ハルナと山田。
 山田に宝物だとして教えられたのは、河原に放置された死体。

 同じくその死体を宝物として共有しているのが、ハルナの後輩で、モデルもしているこずえ。

 山田は自分がゲイであることをハルナに話し、それを隠すため後輩のカンナと上辺だけ付き合っているが、カンナは山田に対し、激しすぎる程の愛情を抱く。

 こずえは摂食障害を抱え、トイレで食事を摂っては吐いている。

 観音崎は暴力衝動を抑えられず、その彼と体の関係を重ねる、ハルナの友人、ルミ。

 ハルナが一番まともな感じで、他は何かしら闇を抱え、そんな彼らに振り回される感じのハルナ。

 おそらく普通と呼ばれるものとは違うものに接することの難しさと受け入れることをハルナは体験しているのか。

 果たしてこの歪んだ関係がどうなっていくのか。

 興味深い展開の話ではある。
 途中に挿入されるインタビュー形式の映像は、登場人物の心情を表す一つの手立てだとは思うのだが、話の流れとしては不必要な感じもするな。

 ラストはなかなか衝撃的な展開ではあったが、全体的には共感し辛い話ではあったかな。

/5

監督:行定勲
出演:二階堂ふみ、吉沢亮、上杉柊平、SUMIRE、土居志央梨、森川葵
於:池袋HUMAX CINEMAS

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