CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

17-132「無限の住人」(日本)

2017年05月02日 13時08分15秒 | 日本映画
死ねぬはもっと無慈悲
 かつて妹を目の前で惨殺された凄腕の侍・万次は、謎の老婆によって望んでもいないのに不死の身体にされてしまう。以来、生きる意味を持たないまま50年ものあいだ死ぬことも老いることもできずにただ孤独に生き続けていた。
 無天一流を受け継ぐ浅野道場の一人娘、凜。両親を殺され復讐を誓う彼女は、そんな万次の存在を知り、どうにか見つけ出すと、敵討ちの用心棒を依頼する。一度は断るも、妹の面影を残す凜の必死の懇願に、万次はその願いを聞き入れる。
 しかし相手は、最強の剣客集団を率いる逸刀流の統主、天津影久。すべての流派の頂点に君臨すべく江戸中の道場を冷酷非情に潰していくあまりにも危険な男だった。(「allcinema」より)


 両親を殺され、復讐を誓う少女、凛の用心棒となる放浪の侍、万次の戦いを描いた活劇エンターテインメント。

 ストーリーとしてはありがちな感じではあるが、ちょっと違うのは、万次が不死の体であるということ。

 それでも痛みは感じるし、戦いの途中でその不死の体にも異変が起きてくる。

 万次を演じたのは、「HERO」の木村拓哉。
 どうしても台詞の端々にキムタクという感じが拭いきれなかったな。

 監督は「神さまの言うとおり」「極道大戦争」の三池崇史ということで、内容は結構いい意味でハチャメチャ。

 序盤万次の100人斬りのシーンに、途中の対決、そしてクライマックスの相手300人の戦いと見応えあったな。

 女剣士、乙橘槇絵を演じた戸田恵梨香に、賞金稼ぎの百琳を演じた栗山千明の装いも監督らしいと言えば、監督らしいかな。


 万次は凛の仇である天津影久を倒すため、その配下の剣豪とも対決することになり、1対1の戦いも見せるのだが、不死の体ということで、剣の腕前よりも文字通り体を犠牲にしての戦い。
 やられ感があるので、ちょっとスッキリした気分にはなり辛い。

 それにしても、凶戴斗に止めを刺さなかったのが不思議であったし、天津影久も相手が不死と知っても、ただ剣客を送るだけというのが、策がない気がしたな。


 目の前で殺されてしまった妹の面影を見せる凛と万次との心の繋がりを見せつつ天津影久を追う中で、幕府が企てる策略が絡んできて、この復讐行がどうなっていくのか気になってくる展開。

 細かい部分で気になるところはあっても、激しいアクション・シーン満載で楽しめる娯楽活劇エンターテインメントであった。


 万次が不死の体となった時、斬り落とされた腕はくっつくのだが、斬られ、塞がれた片目は戻らなかったんだな。

/5

監督:三池崇史
出演:木村拓哉、杉咲花、福士蒼汰、市原隼人、戸田恵梨香、北村一輝
    栗山千明、満島真之介、金子賢、山本陽子、市川海老蔵、田中泯、山﨑努
於:新宿ピカデリー

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