ゆっくり行きましょう

気ままに生活してるシニアの残日録

「船橋屋亀戸天神本店喫茶室」にて

2023年04月09日 | カフェ・喫茶店

この日は夫婦で歌舞伎座で観劇、自宅から車で歌舞伎座駐車場に入ると、係の人から「観劇ですか」と聞かれ、「そうです」と答えると、「昨日から3日間、仁左衛門さんが倒れたため休場です」と言われショック。まさかこんなことに、事前にホームページで確認すべきだった。3時ころだったので今さらどこかに行くあてもなく、どうしようか迷った末、「そうだ、帰路の途中の亀戸の船橋屋喫茶室によってお茶をして帰ることにしよう」となった。

行ってみて、近くの路上駐車ができるところがあったので、300円で1時間、そこに車を停めて歩いて2,3分で到着。入り口前の藤だなの藤がきれいに咲いている。今年は暖かい日が多かったから例年より早く咲いたのか、これはよかった。

店内にはすぐに入れた。座る前に注文を、今日はあんみつとくず餅を選ぶ。両方とも800円くらいだったか。先客が何組かいたが満席ではない。ただ、前回よりも混んでいる。室内からも藤だなが良く見える。八分咲きくらいか。ゆっくり食べて、帰りがけに亀戸天神にも寄ってみたがこちらの藤はまだあまり咲いていなかった。

今日の演目の余話情浮名横櫛は仁左衛門の与三郎、玉三郎のお冨。観たかったが仕方ない。仁左衛門は確か昨年も休場したが大丈夫か心配だが、その後確認したところ8日から出演しているとのこと、よかった。


「N響第1974回演奏会(ブラームス、ベートーベン」を観る

2023年04月09日 | クラシック音楽

テレビで放映されていたN響1974回定期公演会を録画してみた。

今回の演奏会の指揮者はトゥガン・ソヒエフ(ソ連、40)だ、N響とは3年ぶりの共演だそうだ、ウィキペディアに書いてあるのは2016年が直近のN響との共演となっており、サントリーホールでベートーベンのピアノ協奏曲3番をピアニストのレオンスカヤを迎えて行っている。ロシアのウクライナ侵略を受け、「ヨーロッパでロシア音楽・芸術家が キャンセル文化 の犠牲になっていること」「愛するロシアの音楽家たちと愛するフランスの音楽家たちのどちらかを選ぶという不可能な選択を迫られたこと」を理由としてボリショイ劇場とトゥールーズ・キャピトル国立管弦楽団(パリ)の音楽監督を辞任したと書いてある。

演目は

ブラームス、ピアノ協奏曲第2番ハ長調、ピアノはハオチェン・チャン(33、中国)
ベートーベン、交響曲第4番

ブラームスのピアノ協奏曲2番はCDも持っており、何回も聴いているが、まだ自分にはその良さがわかっていない。1878年から1881年にかけて作曲されたもので第1番の作曲から22年後の作曲、彼の全盛期の作品である、イタリア旅行後に作曲したので彼にしてはめずらしく明るい基調で書かれた曲だとある(ウィキペディア)。4楽章からなり演奏時間は50分と長い。これだけ長いと作品としては冗長になるのではないか、なぜここまで長くしないといけないのかがまだよくわからない。ハオチェン・チャンのピアノは十分本気度が伝わってくる演奏だった。

一方、ベートーベンの4番だが、この曲は好きだ。3番と5番という強烈な交響曲に挟まれて地味に感じる曲ではあるが、良く聴くと良さがわかってくる。特にトスカニーニがNBC交響楽団を振ったCDが好きだ。彼の指揮ではオーケストラの音がキリッと締まった切れ味の良い音がする。この表現は非常に難しいのだが、鋭いが重い音だ。一方、ソヒエフの振ったN響の音は上品な気品のある音で、これは近年のオーケストラの傾向ではないか、N響のようなソフトな上品な音に合う曲も多くあるが、ベートーベンの交響曲などはトスカニーニやフルトヴェングラーの方が断然好きだが、これは好みだ。人それぞれで良いと思う。

今回の番組の最後には第1コンサートマスターのマロの引退特集が放映された。海外から招聘したいろんな指揮者の元で勉強して成長してきた、そのマエストロたちから学んだことなどを話していた。大役を無事にこなし、ホットしていることだろう。お疲れ様でした。