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気ままに生活してるシニアの残日録

神保町「揚子江菜館」でランチを食べる

2023年12月11日 | グルメ

午後2時から新国立劇場で「こうもり」を観劇する日、どこかで昼食をとってから行こうと思い、初台に行くのに便利な神保町で探すことにした。

ネット情報で事前に調べて、靖国通りに面した有名なランチョンで食べようと思ったが、行ってみると行列ができていたので、パス。土曜日でちょうど12時過ぎのランチタイムなので仕方ない。もう1軒、あるうなぎやに行ってみたら今日はもう満員ですと言われ、ここもダメ。

あまり歩き回るのはいやなので、そんなに人気店でもあるまい、と思って揚子江菜館に行ってみた。建替え中の三省堂裏のすずらん通りにある。入ってみると1階は満席だが2階へ案内され直ぐに座れた。ただ、ほぼ満席だった。

この店は作家で食通の池波正太郎氏が贔屓にしていた店の一つで、そんなことが書いた雑誌か池波先生の書物のコピーだかが店の前や中に貼ってあった。池波先生はここに来ると、上海風やきそば(上海式肉焼きそば)とシュウマイを召し上がったそうだ。それにあやかって私もいつも上海風焼きそばをたのむので、今日もそうした。シュウマイまで食べるとちょっと食べ過ぎになるので、それは我慢。

しばらく待ち、焼きそばが出てきた。細麺の焼きそばをフライパンで炒め、その上にもやしを中心とした肉野菜炒めがどさっとかけてある。おいしそうだ。まわりを見るとみんなが上海焼きそばを食べているわけでもない、昼から飲んでいるグループもあった。

味はいつもの通りおいしかった。量も十分だ。2階には初めて案内されたが、雰囲気は悪くないと思った。今度、夜にゆっくり食べに来ても良いかなと思った。私は池波先生のライフスタイルにも憧れを持っている。小説を書き、よく銀座に出かけては映画の試写会を見て、好みの店に寄って食事をする。そんな先生の生活日記が「池波正太郎の銀座日記」(新潮文庫)だが、以前はよく読んだものだ。池波先生を偲んでここで一杯やりながらおいしい中華を頂くのも悪くないだろう。

ご馳走様でした。