小説家、精神科医、空手家、浅野浩二のブログ

小説家、精神科医、空手家の浅野浩二が小説、医療、病気、文学論、日常の雑感について書きます。

女装パラダイス

2009-10-02 19:43:28 | 考察文
女装パラダイス、というのが少し前にあった。
男の高校生が女装するという企画の番組である。
男が女装すると不思議な魅力がある。勿論トランスジェンダーというものが持つ魅力もあるが。
それ以上に、女はナルシストで、それが程度が軽いものならいいが、あまりナルシストの度合いが強くなっている女には魅力を感じない。
男は、そういう女の持つナルシズムの臭味を逃れているから魅力を感じるのである。
それと、やさしさ、というものは、女の属性のように思われているが、本当のやさしさ、は女ではなく、男の方のものだと思うからである。

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美輪明宏

2009-10-02 19:41:16 | Weblog
美輪明宏は、かなり前から知っていた。今の髪を黄色くしてドレスを着ているのは、何か、モナリザの微笑み、みたいである。
若い頃は本格的という感じである。気性も激しい。
トランスジャンダーというもの自体に、不思議な魅力がある。
平野啓一郎と瀬戸内寂聴と、芸術論を話しているのがYou-Tubeにあるが、全く同感である。
占い、とか、霊とかには、あまり関心がないが、美輪明宏氏が語ると、なにか納得させられる感じが多少、起こってしまう。
不思議な人である。


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阿部公房

2009-10-02 19:35:35 | 考察文
You-Tubeで、阿部公房が、小説とは何か、というのを説明しているのがあった。あれは、阿部公房にとっての小説を書く意味をであるが、私も多少、小説を書くので、かなり共感する部分があった。氏は、小説とは何か、を説明するのにかなりてこずっている。氏自信は、わかっているが、そして、できるだけわかりやすいように説明しようとしているが、それでも、彼の説明をわかる人は少ないだろう。勿論、私も、一部は、完全に共感して、わかるが、阿部公房という作家が小説を書く意味というものは、あの説明だけでは、わからない。
阿部公房の小説では、かなり前に、「砂の女」を読んだが、単調なストーリーを長々と書き続けていて、そういう小説を書く意味がよくわからなかった。そもそも氏にとっての小説とは、
「意味に到達する前のある実態」
であるから、意味を理解しようとするのは不可能である。
ということで、阿部公房に関心が出てきたので、氏の作品を読もうと思う。

共感する部分というのは、たとえば、壺井栄の「二十四の瞳」の小説や映画を見ると、すごく「反戦」を感じるが、壺井栄自信は、「戦争は悪い」という事だけを訴えたいために、あの小説を書いたのではない、と思っている。「戦争悪」を見る人が感じてしまうのは、むしろ、(極端に言えば)偶然の結果に過ぎない、と思っている。むしろ、「戦争悪」を読者に強烈に感じさせる小説にするために、あのストーリーを頭をひねって考えた、というのであれば、小説創作の邪道だとも思う。

そういう、読者をひきつけようとする下心があるのは、安直なテレビドラマで、テレビドラマは視聴率が全てだから。しかし、そういうのは、文学作品とか芸術とか、言えるのか疑問である。

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