小説家、精神科医、空手家、浅野浩二のブログ

小説家、精神科医、空手家の浅野浩二が小説、医療、病気、文学論、日常の雑感について書きます。

湘南台ファンタジア

2009-10-25 16:21:02 | Weblog
今日は湘南台ファンタジアの二日目である。昨日は行けなかった。今日は、朝、雨で昼にはやんだが少し寒い曇り空である。金魚すくいがあったので、やった。持ち帰りなしの遊びだけだと2回できて、3百円である。金魚は、弱そうな金魚ばかりが狙われるので、ますます弱ってしまう。元気な金魚は狙われない。金魚の世界にも資本主義的な所がある。金魚めいわくである。持ち帰りでなく遊びだけなら、破れにくい、わりと強い網と書いてあった。もっともらしい。一回目20匹。二回目10匹とれた。しかし、網が破れにくい網であるという証拠は無い。それで金魚屋のおやじに聞いてみた。
「本当に破れにくい網なんですか?」
「ああ。本当だよ」
「じゃあ、それを証明して下さい」
すると、5~6人の頬に傷のあるガラの悪い連中がやってきて、私を取り巻いた。
「おう。にいちゃんよ。ちょっと、顔かしな」
男の一人がドスの効いた声で言った。
私は彼らと公園の隅の方に行った。
「おう。ドラゴン。命はおしくねえのか」
男達は小刀を取り出して抜いた。
「ううん。別に」
私は、焼き玉蜀黍をかじりながら余裕の口調で言った。
「やっちまえ」
男達は一斉に私に襲いかかった。
キエー。
ジャンプ一番、ブルース・リャン顔負けの飛び後ろ回し蹴りで一人を倒した。
他の男も、連続回し蹴りや横蹴り、飛び二人蹴りで倒した。
「あっははは」
私は高らかに笑った。
「ちくしょう。おぼえてろ」
ガラの悪い連中は、お決まりの捨てセリフを吐いて、一目散に逃げていった。

終劇

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