小説家、精神科医、空手家、浅野浩二のブログ

小説家、精神科医、空手家の浅野浩二が小説、医療、病気、文学論、日常の雑感について書きます。

大島渚

2009-10-15 03:05:23 | Weblog
You-Tubeで野坂昭如が大島渚を殴るのを見つけた。痛快である。私は大島が嫌いである。映画監督としては非常に高名ではあるが。彼は映画指導でも、朝まで生テレビでも、やたらバカヤローと怒鳴る。私は、あらゆる指導的な立場の人でバカヤローしか言えない人間をこそ思考力の無い馬鹿だと思っている。それでも、その人の偽りのない性格が厳しくてバカヤローと言っているのなら、それほど悪いとは思わない。そういう人は他人と真剣な喧嘩的議論をするであろうから。しかし、大島氏は、バカヤローと怒鳴る事が、威厳のある指導者である、と勘違いしているように感じられる。これは、あらゆる分野の指導者に於いて言えることである。怒鳴られると、怒鳴られた新人の俳優は、萎縮してしまって、出来る演技さえ、出来なくなってしまう。怒られる事を怖れる事に意識が行ってしまい、出来る演技さえ出来なくなってしまう。そして、監督が満足すると、「よーし」などとおもむろに言われる。新人の俳優は何が何だかわからない。そしてやめていく。
「巨人の星」の星一徹の影響もあるのではいだろうか。
それなら、ひたすら優しい、「いい子。いい子」と誉める指導がいいのか、とアホな大島に反論されそうである。それは違う。指導に「厳しさ」や「しごき」は必要な場合もあるのである。ただ「しごき」には理論がしっかりあり、また「しごき」の理論をわかっている才能のある指導者は極めて少ないのである。空手家の南郷継正氏は、「しごき」というものの理論を解っていて、しっかりと論理的に文章といて書いている。
一方、アホの指導者は、生徒の持っている良い物まで潰す。

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