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水と光の全反射

2018-06-13 12:30:28 | 日記
いらっしゃいませ! ご訪問ありがとうございます。

 今回は「全反射」についてお話してみます。どこかで手品を見たことがあるでしょう。
そう、コップと水と物体のお話です。



 コップの向こうに物体があります。よく見えていますね。さて、水を入れてゆきましょう。



 あれれ、、、物体はどこに? 消えています。でも、横から見ると、確かにあります。





 でも、まっすぐ見ると、見えません。なぜでしょうね?



 とても不思議なことです。物が見えるのは、その物からの光を目で感じていること。そうなんです、
水があるとその光がどこかに行ってしまう。何が起きているのでしょうか? 
人間の目はわずかな光でも見ることできるはずなんですがね、、、

 答えは、「全反射」が水の表面で起きているからです。起きる条件とは、

1.屈折率の大きな物質から屈折率の小さな物質へ光が通過するとき
2.通過する面との光の角度(方向)が一定条件以上のとき
3.100.0000%が反射する(物質の中で吸収される光は含まれていない)

 難しいことばかりですね。 まあ考えているより、試してみることです。

 ところで、よく使う家庭の鏡はこのような「全反射」が起きているわけではありません。
光の反射は、ガラスと空気の表面と、ガラスと金属の表面で、あわせて90%ぐらいかな? 
そして、どの方向でも反射しています。ほんの少しだけガラスの裏にある金属の表面で
光の吸収や散乱(あらゆる方向に飛び散る)があります。

 昔の人たちは、光が粒子(つぶ)だとか、光が波だとか、いろいろ考えたのだそうです。
難しい、難しい、、、

 

 助手のアーレーは、透明な水がどうして?、、、深く深く、考え込んでしまいました。

 では、次回、お目にかかりましょう。

2018年 6月  Faraday Science Laboratory 24