伊勢ー白山 道

集団では無く、社会の中で心身の健康を正しく個人で目指します

サムライ精神の背景に在る物は

2008-04-04 20:25:16 | 英語版 校正会議

太平洋戦争末期の神風特攻隊で出撃して、奇跡的に生き残
った方へのTVインタビューを思い出しました。
飛行機は、真正面の面積が一番小さいのです。
零型戦闘機を撃墜しようと、雨あられと砲撃するアメリカ戦艦
に体当たりする時、飛んでくる弾丸と同じ角度で進入しなけ
れば、弾丸が飛行機に当たる面積が広がるそうです。 
つまり、弾丸に正面から当たるように突撃しないと、撃墜され
る確立が上がるとのことでした。 少しでも弾を避けようとし
たり、逃げようとすると、敵艦からの射的面積が大きく成り
撃墜されたそうです。 そして、飛んでくる弾丸に立ち向かい
ながら敵艦を目指して飛び込んで行く時、彼が叫び続けた
言葉は・・・「お母さーん」、だったそうです。 
彼曰く、他の死んで行った隊員も、間違いなく同じだと証言さ
れていました。
スサノオが、黄泉の国へ旅立った母親を求めて、天地を鳴動
させるほど泣き叫んだように、人間には最後の生死の境界
に面した時、本能で母性を求め回帰するようです。

TVでは、神風特攻隊員が飛び立つ直前の「最後の杯」の
模様の8ミリフィルムでの実写が放送されていました。
どの隊員の顔も深刻な風に気負った所が無く、静かに笑って
いました。 その表情を今、思い出すと、正にサムライだと思
います。

兵隊もサムライも、好き好んで殺人をする訳ではありません。
時代に強制されて、そのような生き方しか選択が許されなか
ったのです。 裕福で自由な現代社会では、逆に特攻隊員の
何十倍もの人間が毎年自殺しています。

特攻隊員が最後に叫んだ、「お母さん」。・・・鬼神のような
勇敢な行動をする隊員の心を支えたのは、母親や家族を守
りたい愛情と、家族への感謝だったのです。
「サムライ」は現代では誤解されて、刀・人切り・闘争・・・
などと、時代がさせた翻弄悲劇を「サムライ」としています。

「サムライ」精神の背景に在る物は、自分と他人を生かす為
に敢えて生死の観点から物事を考える事だと感じます。
日常の悩みは、生死の観点から考えると、大半の悩みは大
した事では無く、消えていきます。 物事への執着心も消え
て行きます。 そして、日常に隠れている小さな感謝するべき
事に気が付いて行くのです。

生かして頂いて ありがとう御座います

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コメント (117)
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