詩人の血

今日も作詩、明日もまた、本格詩人のブログ。

バラバラの自我の修復作業

2006-12-15 12:00:22 | Weblog
自身の低次の自我のおもむくまま
あれがいい これもいい いやこっち
感覚のおもむきの 流れの先に

一つの部屋がある
モノライトの下で
カケラを集め 復元中
在るべく 在る 自身に向かって

自我の統一と
善良な心根の発火
灯台のように遠く瞬き



肉体の『死』より『精神の死』を恐れる


軽いヨガのボーズ 神に祈り 仏に供養し 詩を書き
やれやれ午前の修復作業は終わりを告げる

バラバラのオシリスを
八つ裂きのオルフェウスを
自我の空中分解を
繫ぎ止め 復活させている

この部屋では
最大公約数の縦糸は『宗教的なるもの』
最小公倍数の横糸は『一人一人の人間』

心のなかで 神話が蘇える

心の演習がつづく
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透明な指

2006-12-15 08:50:01 | Weblog
夕暮れの   
透明な指

そっと肌に
真紅は滴り
鮮血の痛み 
残し 泣く

美しい 指先
奏でるピアノ
夕を呼び込む

楽譜に三日月の痕
冴え冴えと闇に堕ち
さめざめと痛みに泣き

血塗られたピアノ
清い夕に 奏でるは

その透明な指 再び
胸 かきむしり 嗚咽ととも

胸 かきむしり


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