詩人の血

今日も作詩、明日もまた、本格詩人のブログ。

ベンチで

2006-12-29 23:05:29 | Weblog
定まれり
定まれり


冬 晴れの
ある 一日
落ち葉ある公園 陽だまりのベンチ


軽やかに
足組み
右手で
頬づえ

数息を続け
静寂に
定まる
息を
見詰める

ベンチに
座る
組まれた足
それはまるで
舞い踊る
シバ神の揚げた足

組まれ
揚げられた
右足
とどまっているかのような 時空間
地面との
静謐な
距離

半歩にも満たない
距離に
全宇宙の偏在と距離を
認める

シバの足の下に
我らの青き星・・・

陽だまりの
場所に
やわらかな
風が
吹く

数息を続け続け
吐く息
吸う息に
生命の
動きの
躍動を感じている

首をかしげ
右手で
頬づえをつく


静かに数息収斂し
自然の
息の中に居る

小鳥たち
さえずりやまず

陽光
降りやまず


流れ流れ

およそ 生命の
息吹の中
偏在する力の中

このベンチで
半伽思惟続く
  *
静謐な
鏡のような水面
そしてイメージが
消えてゆく
  *
か細い息
吸う息
吐く息の中
  *
我が口が動き出す








白く光り輝く
文字達が
出てゆく
  *
白法の
マントラが

発出しても
半伽思惟続ける
 
我が心
静謐な水面のごとく
穏やかだ

南無妙法蓮華経と

繰り返してみる
大気を
マントラが震わす

小鳥のさえずり
風の音
暖かな一日に

白く光り輝く
言葉が
深く溶けいる

コメント
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