「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

イランとパキスタン国境付近での双方の攻撃と周辺諸国の動き<2024.1.20

2024-01-23 22:54:32 | アフリカと中東

イランとパキスタンの双方に言い分があり、まずイランがパキスタン領内にミサイルと無人機で攻撃をしました。
これは、パキスタン領内に拠点を置くイスラム系武装組織「ジャイシュ・アルアドル」に対する攻撃だったようです。
しかし、自国領を攻撃されたパキスタンは黙っているわけにはいかず、「隣接するイランのシスタンバルチェスタン州で武装勢力を標的に軍事攻撃を行った」と声明を出しました。
果たしてその通りかどうかは怪しいですが、報復しなければパキスタン国民が納得しません。

このままエスカレートすれば、国境での軍事衝突に拡大します。(それを目論んで何らかの工作をした不逞の輩もいたと思います)

そこで周辺諸国の対応は❓
イラン、パキスタンと良好な関係を保つと確約 ロシアなど自制呼びかけ
ロイター編集
2024年1月19日午前 5:24 GMT+91時間前更新
https://jp.reuters.com/world/security/22QPDDLUGNJYTBFSMWWFBVG3CE-2024-01-18/
(トルコもイランとパキスタンに加え、イラクに自制と良識を示すよう呼びかけている。)
イランがパキスタン空爆、子ども2人死亡 中国は「自制」呼び掛け
2024年1月17日 19:04 発信地:北京/中国 [ 中国 中国・台湾 イラン 中東・北アフリカ パキスタン アジア・オセアニア ]
https://www.afpbb.com/articles/-/3500751?cx_part=top_category&cx_position=3

当然ですが、中国・ロシア・トルコなど大国と地域の大国が双方に自制を呼びかけました。トルコは、イラクにも自制を呼びかけています。
今回のイランの一連の攻撃は、イラン国内で起きたイスラム過激派による大規模爆弾テロに対応したものです。実行した組織や関与した組織を特定して攻撃しました。その攻撃対象がパキスタンとイラク領に有ったので、こうなりました。

イランは、イラクやパキスタンと戦争をする気は全然ありませんから、即座に周辺諸国の呼びかけに応じて・・
【イラン外務省は18日、パキスタンと良好な隣人関係を保つと確約する声明を発表した。同時に、パキスタンがイラン領内に「テロリストの拠点」を設置することを阻止する必要があると強調した。】
このような声明を出して、テロリストを攻撃しただけで戦争の意図が無いことを明確にしました。
https://jp.reuters.com/world/security/22QPDDLUGNJYTBFSMWWFBVG3CE-2024-01-18/
https://www.afpbb.com/articles/-/3500751?cx_part=top_category&cx_position=3

これに対しパキスタンも・・・
【パキスタンはイランとの対立を終わらせることを閣議決定し、イランとの完全な外交関係の回復に向けた動きを支持した。】
このような反応を示しました。
https://jp.reuters.com/world/security/H55V2FJBJZOXJM3TU2BSXF6QVY-2024-01-19/

取り敢えず、これで紛争の拡大は防がれ話し合うのであろうと思います。特に中国とロシアには、イランとパキスタンが軍事紛争を始めると非常に困ります。だからトルコも協力して「自制」を呼びかけました。

※つまり言いたいことは❓
これが普通でしょう❓
双方に自制を求め紛争の拡大を防ごうとします。紛争が拡大しても関係諸国にも当事国にも何の利益もなく、対立国家を喜ばせるだけです。

ウクライナ紛争とガザ紛争を見てください。
周辺諸国(欧米)は、煽り立てるだけで止めようとはしません。
だからウクライナ紛争は長期の戦争になりました。
ガザ紛争では、イスラエルがジェノサイドのやりたい放題です。

欧米は、犯罪行為に加担しているのと同じです。
ウクライナ紛争は、2014年ウクライナ過激民族主義者のクーデターにより東部の独立派と内戦が起きそれが継続してきたのが原因です。
2014年から2022年までは随分長いです。
紛争を収めるために2015年ドイツのメルケルが主導してミンスク2が合意されました。
それを無視して紛争を煽り立てた(英米)のが、結局ロシアのウクライナ領への軍事侵攻を招き寄せました。

紛争をせっせと煽り立てれば、やがては本格的な戦争に拡大するという単純な事実があります。

今回の中国・ロシア・トルコの対応とは、正反対のことをせっせとやり続けたから本格的なウクライナ紛争に発展しました。欧米が紛争を止める努力をすれば、とっくに紛争の段階で終わっていると思います。

戦争は作り出すこともできるし、止めることもできると言うことです。止める努力を怠り煽り立てた側が、正義を主張することは許されないと思います。
それは、欧米を指して言っています。

※関連日記
ガザ戦争の周辺への拡大>イランとパキスタンの紛争<2024.1.19

https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/1df76366d59b7ca1bb2b1daec3e03691

 

※関連記事目次
項目「アフリカと中東」の目次①
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/8e2281cde3859a8659b62d9f1680c9d2
「中立の視点で見るウクライナ紛争」の目次②
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e2c67e9b59ec09731a1b86a632f91b27


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