のびたとブレイク

生き生きと第三の人生を歩んでいます
うたごえ ウォーキング ボランティア 時々花と金魚

誰でもが 納得する句 眼が違う  受賞句はさすがと思う

2021年11月03日 07時57分23秒 | うたごえ

川柳は人を詠む これが基本で 説明しなければ分からない は 説明句

見た風景をただ詠んだだけ 状況句 自分の心の中を詠み込む これが難しい

投句はするものの 未だにつかみきれない奥深い川柳の世界がある

 

てんがら川柳 これは毎月楽しみで ブロ友仲間とも励まし合いながら投句

選者はお二人 一句づつ ご丁寧な評価 添削をして下さるのが嬉しい

添削されると なるほどなと反省もわく だが ここまで(笑) 次回に活きない

 

特選 準特選 私などが読んで見て 解説抜きで良く心が伝わる

これなんだよね 誰が読んでも 心にすっと響くものがあるのだ

村永チトセさん 受賞句を己書色紙に祝って頂けるが 本人の句が素晴らしい

 

てんがら川柳10月  15名

お題 澄む  添削評価 紅=石神紅雀 あ=春田あけみ

 

澄み渡る空に高ぶる規制明け のびた

全国一斉に緊急事態宣言解除 感染爆発の東京も随分久しぶり 気持ちも穏やか空を見上げます

  あ)入選 このままでもいいのですが、コメントを活かして

        ⇒規制明け見上げた空が澄み渡る

  紅)気持ち を入れましょうか?

       ⇒澄む空に気持ち高ぶる規制明け

 

★流れくる澄みたる水の山碧(あお)し ゆり

当たり前のように飲んでいる水。美味しい水の源は木々の繁る山なのです。

  あ)状況を詠んだだけになってしまいました。人や心を入れてみましょう。

    ⇒澄み渡る水の母です碧い山 など

  紅)口語体にしましょう

    ⇒流れくる水は清らか山碧く

 

★里芋の露に写った澄んだ空 ミルク

葉っぱにころころと、真ん中にまとまった露の玉に、青空が写って

  あ)入選 綺麗にまとまっているので入選にしましたが、人や心を入れて

    詠むようにしましょう。

  紅)入選 きれいにまとまりました 「映る」かな?

 

★水澄めば長州鯰生きづらい リボンの騎士

岸田政権下カケモリサクラは泥の中うやむやで終わるんだろうね

  あ)長州鯰がわかりませんでした。そういう鯰がいるのかな?コメントに

    あった作者の句意が、この句からは読み取れませんでした。

  紅)入選 面白いですね、私には詠めない世界です

 

★澄んだ朝希望を胸に深呼吸 魔女

朝が早いので日の出間近澄み渡る空気をいっぱい吸って、 不安やお願い事に、身体を浄化するのです。

  あ)入選 お上手です。

  紅)入選 朝が澄むとは素敵な表現です

 

★錦秋とせせらぎの澄む山の路 慈恵

紅葉の山々、澄んだせせらぎ・・そんな自然の中を歩くのは本当に気持ちがよくα波に満たされる、至福のひとときです。

  あ)綺麗にまとまっているのですが、状況を詠んだだけになっています。

    コメントに、「満たされた」「至福」という思いがあるのでそれを

    川柳にしましょう。

    ⇒澄み切ったせせらぎの音に満たされる など

  紅)錦秋はすでに澄んでいると思うので

    ⇒錦秋にせせらぎの澄む山の路

 

★かたぐるま父と仰いだ澄んだ空 なつめ

背の高い父の肩車は空に近づくこの上ない喜びでした

  あ)入選 お上手です。情景が浮かびました。

  紅)準特選  いいですねぇ~

 

★故郷の雑煮丸餅澄まし汁 あさがお

福岡実家のお雑煮は かしわ(飼育している鶏)かまぼこ三つ葉の さっぱりした澄まし汁でした。

  紅)郷愁でしょうか、もう一味欲しいです

    ⇒故郷の澄ましの雑煮目に浮かぶ

 

★目の前のゴミを拾って心澄む りら

家族から「出勤途中にゴミ拾いをした」とメールが来ました。 気分良さそうな文から、この句が閃きました。

  あ)準特選 素晴らしいご家族ですね。ゴミ拾いってどこか幸せな

    気持ちになります。

  紅)ああすればこうなる という形は避けたいので

    ⇒通勤の心澄ませるゴミ拾う

 

★子供らの澄んだ瞳に希望持つ マイラ

弁護士を辞めて牧師になった友人はパンデミックの中でもアフリカ との

往復を続けています。彼が送ってきた生き生きとした子らの 写真を見て

希望を感じました。

  あ)入選 コメントに感動しました。心を動かされたて出来た句には

    やはり心が動きます。

  紅)アフリカを入れましょうか 

    ⇒アフリカの子の澄んだ目に希望わく

 

★柏手に願い込めれば心澄む  いっこ

  あ)入選 初めての投句ということですが、お上手ですよ。

  紅)初投句ありがとうございます

    ああすればこうなる の形ですので

    ⇒柏手に願いを込めて澄む心

 

★赤とんぼ追う子どもらの澄むまなこ  いっこ

初投稿です。よろしくお願いします。

  紅)入選 上手くまとまりました

 

★屁を放(ひ)って(ひって)合コンの皆澄まし顔  たけじい

当たり障りのないように、気が付かない振りをして、取り繕いながら・・・

  紅)ちょっとお品がないですねぇ~

    ⇒おならがプッ合コンみんな澄まし顔

 

★天の川織姫牽牛潜ってる  カエル

「七月七日は川岸での出逢い、晴れた七のつく日の夜毎川面を透し見ればふたりの出逢いが……、見えない? 貴方の目は曇ってる」

  あ)すみません、よくわかりませんでした。

    題に忠実に。これでは澄んでいないのでは?

  紅)中8ですから

    ⇒天の川織女牽牛潜ってる

    とすれば整いますが、「澄む」が見えません。

 

★一点の曇りなし聖人だから  春爺

凡人でいい凡人がいい。

  あ)入選 破調ですね。コメントに同感です。

  紅)いったい誰のことでしょうか?

    具体性に欠けています

 

★振り向いた無垢な瞳に胸ズキュン! 十音

無茶苦茶澄んだ瞳に会うとタジタジっとなります。

  あ)入選 クスッと笑ってしまいました。確かに!

 

★澄んでいる宇宙目指して凧は舞う    なごみ

  あ)入選 地球が病んできている今、凧は宇宙を目指すのですね。

  紅)⇒糸を切り澄んだ宇宙を目指す凧

 

★澄んだ目が際立つマスク美女ばかり  孟宗竹

極めつけ白衣の天使ありがとう

  紅)コメントを生かして

    ⇒澄んだ目の際立つナース マスク美女

 

★早朝の写経心が澄んでゆく   チトセ

身も心もシャンと洗われる写経の力に、続けていきたいです。

  あ)特選 写経をなさっているのですね!

    早朝のピンと張りつめた空気感が良く出ています。

    無駄な言葉もなく、 スッキリとまとまりました。さすがです。

  紅)特選

 

軸吟】

土砂降りなどなかったように澄む心  あけみ

モクセイの香りに澄んでゆく秋日   紅雀

 

自由句

 

★清濁を受け容れ気楽殻を脱ぎ のびた

とかく正義感だけで突っ走った人生 歳を重ねると清濁併せ飲むを会得 殻を脱いだら穏やかな日々になりました

  あ)少し言葉が多かったようです。「気楽」は言わずに読者に委ねて

   感じてもらいましょう。

   ⇒清濁を受け入れ殻も脱ぎ捨てる

 

★亡き人の化身に見ゆる赤とんぼ ゆり

「赤とんぼは精霊とんぼ」飛んできた時、友は急逝した妹が逢いに来てくれたと思ったそうです。

翌日、私の所にも赤とんぼが飛んで来てくれたのです!

  あ)入選 いいお話ですね!「見ゆる」の表現がちょっと窮屈ですかね~。

    ⇒亡き人の化身となって赤とんぼ  など

    元の句の方がいいかもですね。

 

★栗拾い熊も恐いが欲が勝つ ミルク

栗畑で、熊の食後の皮が沢山散らばって、枝もバキバキ折ってあり 恐々と栗拾いしました

  紅)入選 なるほどの実体験句ですね

 

★地球愛 危機を訴え半世紀  リボンの騎士

 ノーベル賞真鍋先生の日本に帰らない訳を聞いて日本の現状(経済・環境面)を変えないと頭脳の流出がとまらない。寂しいですね。

 

★愛猫の目覚まし時計まだ眠い  魔女

 茶々丸は、早起きでまだ暗いうちに私の動きを見張っていて少しでも 動くと、バリバリガブっと強制的に起こされます。

  紅)コメントを読まないと意味がよく解りませんね。

    ⇒愛猫は目覚まし飛んでくる夜明け

 

★腕の中看取ったポコよ幸くれた 慈恵

 13年4ケ月、家族同様に過ごした愛犬の死は本当につらいものでした。未だに家族中が日常の色々なシーン、その時々の仕草等を思い出しては涙してしまいます。私たちに、幸せをいっぱいくれた愛犬ポコよ、 ありがとう、ありがとう!

  あ)お気持ちがとてもよくわかります。

    助詞を変えて言葉を入れ替えてみます。

    ⇒腕の中看取ったポコがくれた幸

  紅)⇒幸くれたポコは旅立つ腕の中

 

★久しぶり手足を伸ばす湯ぶねでね なつめ

 シャワーですごした暑い時期、肌寒くなってお風呂にお湯を張りました

  紅)コメントを生かして

    ⇒秋深く湯船に手足のばす幸

 

★高原の秋桜風に身を任せ あさがお

 秋になると信州富士見高原の広大なコスモス畑が眼にうかびます。

  あ)入選 秋桜を「人」とも受け取れますね。

 

★娘とのラインで気づく生きる術(すべ) りら

 娘にラインでエールを送りながら、私も励まされています

  紅)入選 私も娘に叱られています(笑)

 

★ヒマワリの種取りリスと競い合う マイラ

 バックヤードのヒマワリを乾燥させて種を取り始めましたが頑張らないとリスたちに食べられてしまうので競争です。

  紅)ほとんど同じですね(笑)

    ⇒ヒマワリの種採りリスと競争だ

 

★あとひとつ共に越えたい老いの坂  たけじい

足、腰、痛!、痛!、散歩・ウオーキングも 最後の坂、老いの坂を登っているような老夫婦です。

  あ)準特選 「あとひとつ」「あとひとつ」と言いながら過ごして  

    いく毎日。噛み締めるようなお二人の人生。

  紅)準特選 理想的なご夫婦

 

★愛の字にいとしと仮名を老いふたり  カエル

「恋だ愛だという歳ではない、とか。でもね、こいしいとし、という歳なのです

  あ)入選 微笑ましい句ですね。少しだけ手直しを。

    ⇒愛の字をいとしいと読む老いふたり

  紅)特選 カエルさん、いい奥様ですね。

 

★凝りもせずまた探しもの飽きもせず 十音

・夫の習性です。

  あ)入選 ご主人だけではありませんよ。私もです。

  紅)凝る 飽きる どちらかで良さそうです

    ⇒凝りもせずまた探しもの小半日

 

★母ちゃんの星がいちばん光ってる  春爺

 小柄だが元気な田舎もんの母でした。

  あ)特選 いいなあ。温かい句ですね。

    お母ちゃんは誰にとっても特別な存在。ほっこりしました。

 

★旨かった今日もデザート計五錠  孟宗竹

 汗流し美味しい飯に薬かな

  あ)発想が楽しいですね。少しだけ大袈裟にしてみます。

    ⇒デザートの後にごっそり飲む薬

   紅)入選 皮肉たっぷりがおもしろいですね

 

★荒波も介護で越える夫婦危機  チトセ

家族の抱えている問題を私一人のせいだとしたかったけれど、今は自分が支えられる立場、言いたいことも我慢して平穏を保つしかない。

  あ)入選 

 紅)意味が分かりづらいのは、助詞が違うからでは?

   ⇒荒波の介護で越える夫婦危機

   言いたいのは、こういうことですよね

   ⇒夫婦危機 介護の波が越えて行く

 

軸吟】

人が人を想う心に嘘はない   あけみ

もう抱けぬ孫の成長早すぎる  紅雀

 

折句 か・わ・も

 

★感動編わずか五分でもらい泣き  春爺

  あ)入選  紅)入選

 

★可愛いさに別れに触れるもみじの手 のびた

 

★快活に我が人生を燃やしてく ゆり

  あ)入選 

 

★母さんの笑った顔にもう会えぬ ミルク

  紅)準特選

 

★かっこいい和装の棋士はモンスター リボンの騎士

  あ)特選 紅)入選

 

★悲しいな我は近頃物忘れ 魔女

  紅)入選

 

★母さんの和更紗模様もう一度 慈恵

  紅)入選 

★髪の毛の分け目の白髪もてあます なつめ

 

★川下の藁ぶき屋根はもう見えぬ あさがお

 

★かの君と別れて出逢い元のサヤ りら

  あ)入選 

 

★風の音 輪を描きつつ紅葉舞う マイラ

  紅)入選

 

★かあさんも若い頃にはモテたんよ  (たけじい)

  あ)入選  紅)入選

 

★駆け出して私はどこへもう終点  カエル

 

★カッコイイ笑うニヒルな桃太郎 十音

  あ)入選

 

★かも知れぬ私の恋が燃え上がる   なごみ

  あ)準特選 紅)特選

 

★彼の人に我が胸せつな燃ゆる恋  孟宗竹

  紅)入選

 

★仮通夜にわだかまり捨て喪に服す チトセ

 

 

軸吟】

カフェオレに湧かしたお湯がもう冷める あけみ

考える分からないからもう一度     紅雀

 

★★ ★

12月のお題

 「付く」折句は「は・な・れ」と自由句

   各1 付くと自由句には簡単なコメントを

     締切は11月19日(金)

のびたブログでも受付します 11月17日から19日(金)

期間限定 投句コーナー を設けます  ブログ下の伝言コーナーへどうぞ

放送日 12月7日(火)

 

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