一期一会の日々

日々のあれこれ

ハイドレーション的富士登山~下山

2021-08-27 14:31:15 | スポーツ

待機してくれていたOBが下りてくるのを待ちつつ
少しずつ下山しながら合流したのが胸突江戸屋付近16:52。
この待ち時間30分ほどが今日一番の休憩、撮影タイム。
悔しい思いもあるけれど、清々しい思いも込み上げてくる。
雲の上の景色をいっぱい吸い込む。

数年前の記憶から、須走ルートは滑るように下りることができるので
下りが苦手でも何とか付いていけるかという思いもあり
申し訳ないが車を移動してもらった。
下り始めは4人での記念撮影を時折混ぜ込みながら。
リーダーがこれも高山病と、冷たくて感覚がない手を触らせてくれたので
珍しく私が撮影。
リーダーはもちろん手袋をしていたけれど、
私も指示通り手袋をしていなかったらこうなっていたのかなぁ。
須走口・吉田口登山道本八合目を16:59通過、
前回おうどんを食べながら撤退を薄々感じ始めた見晴館を17:17通過、
須走ルート七合目太陽館17:35着。
ここで3分間の休憩の後は、砂走りを砂走五合目の吉野屋までノンストップで下る。
途中OB一人、サポートタイツを着用していないためか
膝が真っ赤になりかなり痛そう。
リーダーによると、膝のお皿が下がってきてしまっているのではと。
3人は短パンで砂利が靴の中に入ってこないのか?
そちらの方が心配だったけれど、長ズボンの私も結局購入した砂除けスパッツの出番なく…。
というか、着用する時間も余裕もなかった💦

やはり一度歩いたことのあるルートは馴染みがあるようでしっかりついていける。
3人は初めてのルートだったようで、
リーダーはこの一直線の急下降、クロカンのルートとして面白いのでは
OBひとりは昨晩のお鮨屋さんのお酒がまだ残っているみたいで、
トレーニングの前は二度とお酒は飲まないと誓い、
もう一人は膝の痛みに苦痛しかない様子。
リーダーがザックを背負ってあげていた。
OBの不調で何とか付いていけてたものの、
その距離のなんと長いこと!
登頂できなくても既に足は疲労困憊、
かかとで滑りつつも、ある程度で止まるよう力を入れるその動きも
うっかり足を止めるとプルプル震える小鹿ちゃん。
それに気づくともう一歩を踏み出すのが危ぶまれて
気付かないふりして休むことなくひたすら足を前に出す。
途中、GPSウォッチで位置情報を確認するOB。
やはりほぼほぼ直滑降のような道のりが長く感じたのだろう。
本当に前回よりも疲労が溜まっていたからか、長く長く感じた。
3人はそれぞれが自分のタイミングで立ち止まりながら、
それがあってやっとついていっている私はノンストップ。
それでも、砂走五合目を確認できる頃には大分離されていた。
前回の感覚では、吉野屋に着いたらあっという間。
皆にもここからはすぐですから…などとアナウンスしたのを後悔することになる。
ここからは樹林帯に入るので、3人から遅れ
トレッキングポールを出しながら独りやっと1分休憩。

18:48下山道鳥居をくぐり、吉野屋から最後のひと踏ん張り。
しばらく行くと、先を行ったと思っていた3人が待っていてくれていた。
行けども行けども先が見えず、
ここからはすぐだと思ったんだけど…とごにょごにょ。
岩場で高低差のある登山道に、すっかりペースが落ちる。
OB二人は先へ。
須走ルートの登山道と合流したあたりからだったか、
それまでに足元が見えるか何度も確認してこられたリーダーが
そろそろヘッドライトを付けようと。
ポールを使う私にヘッドライトは貸してくれ、
リーダーは懐中電灯で足元を照らしながら下山。
 手持ちのLED電灯は持っていたけれど、ポールを手にしていたら使いようがない。
 後日ヘッドライトをいつ使うかわからないけれどポチっとした。
まさかヘッドライトをしてのご帰還になるとは…。
OBは日没までに駐車場に到着したかしらん。
古御嶽神社を19:20通過。本当にこれであと少し!
待望のゲートは驚いたことに固く固く閉ざされていた。
マイカー規制をしていないからと移動してもらったけれど、
そういえば、そもそも須走ルートはこの日はまだ開山していなかったんだ。
人っ子一人会わず、見晴館、太陽館、吉野屋とオープンしていなかったのは
そういうことだったんだ。 すみません。
真っ暗な東富士山荘を19:27通過。
須走五合目19:37着、とうとう下山!
たまりかねてお迎えに来てくれていた隊長は
後日私の下山時のあまりに疲れたボロボロの歩き方を初めて見たと驚いていた。
ゲートを越えてからは平地にほっとして
ポールに支えられてやっと足を前に出している状態だったから。
OBはお着替えも完了して、荷物のまとめタイムに。
リーダーもさっと着替えをして車に乗り込む。
私は着替える気力もなく、クーラーのきいた車内を上着で汗臭さを誤魔化す。

直線距離で考えて、ひたすら同じペースで足を前に出す、
だからいつでも歩きながら水分補給ができるハイドレーションが必要なのかぁ。
今回は仕方ないので、ここで水分補給しましょうと
絶妙なタイミングで立ち止まってくれていたけれど、
リーダーは歩きながらちびちびやっていて、
立ち止まった時に水分を改めて摂っていなかった。
ハイドレーションが欲しくなったけれど、
はて、私の登山はもっとのんびりスタイルでは?
そして何よりずぼらな私にあのストローを洗ったりすることは面倒ではないか。
 ヘッドライトのようにポチっとはいかなかった。

それにしても直線距離にしたら、山頂まで6.3㎞という言葉に踊らされたけれど
吉田ルートではなく滝沢林道からの四合目スタート。
それだけで佐藤小屋に着くまでに4.73㎞も歩いていたんですけど!
登頂できずとも、自信もついたし達成感でいっぱいだけど
まんまと騙された気持ち!
ヤマレコに入れ込んだ記録では
距離14.12㎞、山行6時間37分、休憩2時間11分の合計8時間48分。
歩くペースは0.7~0.8(速い)。
う~ん、トイレ2回と山頂から下りてくるOBを待った時しか記憶がないので
休憩こんなにしたっけ?って感じだけど。
こういった登山は初めてで、もう二度とないと思うけれど、
二度となくていいけれど、それはそれで面白かった。

これなら頑張れば日帰り登頂も可能かも、
今年もう1回チャレンジしてみようかという気持ちも下山時はあったけれど
こうして最終記事にできたのも今頃で、もう8月も終わり。
来年はコロナへの気兼ねもなく、のんびりと登れたら嬉しい。
そうそう、リーダーは不消化だったようで
翌週単独でまた富士山をトレランして来たご様子。
山頂からの見事な景色が届きました


ハイドレーション的富士登山~登り

2021-08-23 12:33:36 | スポーツ

7/3 
10:51 滝沢林道四号目ゲートを4人でスタート。
コンクリートの車道を行く。
あれっ?!走らないんだ。
OB二人組と最初はつかず離れずの距離を保ちつつ、私にはハイペースで歩く。
雨が降ってきて、レインウェアを着たり脱いだりの指示もいただける至れり尽くせり。
そして、少しずつ辛くなってきたところで、
先を行くOB組との距離が離れていく。
リーダーによると、登りになると踏み出す一歩が遅くなるが、
クロカン選手はペースが変わらないので差が開いていくらしい。
そしてアイドリングも終了したのか、おもむろに走り出していった。
30分たってもコンクリートの林道は終わらず、隊長からたまらずリーダーに電話が入る。
少しゆっくりなんで…などの会話。
吉田口五合標高2,305m11:56通過、佐藤小屋12:02着。トレランさんたちがいっぱい。
やっと小休憩。おにぎりもひとつ食べる。
リーダーはここで隊長と電話。
やっとスバルラインが開通したのでそちらに移動してもらうことに。
佐藤小屋12:19発、吉田口六合目・富士山安全指導センター12:38着。
ここで富士山保全協力金1,000円を支払い、今年有効の木札をいただく。
そして、トイレへ(200円)。

霧で先も見通せない中を歩き始める12:47。
広いけれどガレガレの道、なんか辛い。
もう終わりにしてもいいんだけれど…。そんな気持ち。
まだ霧の中、花小屋に到着13:29。小屋の中で休憩はコロナ対策でできないみたい。
そのあと、小屋ごとに休憩すると思っていたら、素通りする小屋もあって
いつもの山登りと全然違う。
休憩への期待が裏切られたときのこの切なさ😢
14:15本七合目鳥居荘着。気づくと雲の上に出ていて、すっかり青空。
写真を夢中で撮るも、まだ先にもいい景色があるからと
歩みをさりげなく促される。

何処からだったかよくわからないけれど、ガレガレが岩場に変わり
こういうの好き!と、一気に踏み出す一歩が早くなり元気になった。
抜きつ抜かれつするわずかな登山者は、皆異国の方ばかり。
トモエ館が宿だけれど、あとどれくらいだろうと聞かれ、
トモエ館は既に通り過ぎたような気がしたけれど
どうやら本八合目にもあるらしい。
周囲は山小屋に泊まる人ばかりのようで、急にこれから先が心配になる。
八合目太子館14:47着。写真をまた撮る。
先を行くOBはこの時点で本八合目着。
そして隊長からはその報告を受けて、スバルラインは19:45に閉鎖なので
くれぐれも気をつけるよう連絡あり。
ここまでの間に、こそっとおにぎりを流し込み、トイレも1回。

ここからまた、砂礫のザラザラ道。辛い辛い。
先を行くリーダーの足元をよく見て、真似て歩く。
細かく細かく、でもリズムよく足を前へ出すように歩く。
大きく呼吸をしながら、同じように歩いてみると少し楽になった。
五合目から山頂までは約6㎞なんだから、6㎞歩くだけなんですよ。
そう何度も言われたことを思い出す。
そうは言っても、傾斜もあるのにただの6㎞じゃないと最初は言っていたが、
そのうち、その意味が何となく分かるような気がしてきたのは
思考が麻痺してしまっていたのかしらん。
でも、これなら頂上に行けるかもと思ったのも確か。

本八合目を前にして、15:35に時間を考慮してリーダーが隊長に電話。
登頂後の下山時間を考えると、閉鎖時間に間に合わないかも。
須走5合目駐車場に来ていただけないかと。
その後、私にも電話がかかってくる。
大丈夫なのか、無理していないのか、ちゃんと下山もできる余力はあるのか。
自分がどこら辺にいてどのくらいあと時間がかかるか正直わからない。
でも、登頂できなくても閉鎖時間内に下山できるかどうかは心配で、
やはり須走に回ってほしい旨をお願いする。
そうこうしている間に、OBは山頂到着15:54。
我々は16:23本八合目トモエ館着。
ここまでの間に、どこかはわからないけれど、山頂まで80分の表示を見かける。
下山を考えると早くしないと日も暮れてしまうし、隊長もお待たせするし、
ここであきらめることをリーダーに告げる。
リーダーは何とかして登頂させてあげようと、
OBが見えるあの小屋までとりあえず行ってみましょうと声をかけてくれ、
騙し騙し足を運ばせる。
一歩一歩さっきのようにリズムを取って歩いているつもりでも
先行きが気になって、さっきにみたいに気持ちが乗らない。
山頂まで50分の表示を見つける。
 50分なんて、これまでの道のりを思えばたいしたことない。そう思った。
 でも、夕方のこの50分はあまりにも長すぎる。
 9時にもし、登山を開始できていたら…😢
ここで本当にストップ。リーダーにもきっぱり宣言する。
山頂の建物も目視できる距離なのに…。
富士は日本一の山。そう簡単には登らせてもらえない。


下諏訪 本田食堂

2021-08-19 10:13:21 | グルメ

下諏訪散策のお楽しみのひとつはやはりランチ。
さぁ、どこにしよう。
行き当たりばったりでもいいけれど、ある程度目星もつけておきたい。

ここだ!とピンと来たのが、古民家をリノベーションした
信州素材にこだわった創作料理のお店、本田食堂。
駅からも近いし、散策をすべて終えてからランチできるのもいい。
人気なのでランチでも予約した方がいいみたい。
7月22日から予約の電話をかけ続けること数回。
24日にやっと電話が繋がり、13時に予約ができた。
苦手食材などを聞かれるも、当日何とかしてくださると。

隣店舗の改装中とは打って変わってこじゃれた雰囲気。
後日調べたところ、クラウドファンディングでオープンされたそうな。
ほぼほぼ満員御礼の店内。予約しておいてよかった。
本日のランチメコースは税込1,800円で
 前菜 桃の冷製パスタ サラダ仕立て
 スープ トウモロコシの冷たいポタージュ
 主菜 信州ハーブ鶏 旬の有機野菜
素材を生かした美味しく美しい感動の一品!
両親もとても喜んでくれて、いまだにあのランチは美味しかったね~と。
そして、コースを終えたあとあまりの美味しさに
母がデザートも食べてみたいと。
14時クローズなので13:40現在、今から追加でも大丈夫かなと思ったけれど
思い切ってお願いすると心よくオーダーを通してくださった。
デザートセット税込600円
 カトーショコラ 両親、
 ココナッツのブランマンジェ2色のメロンのパフェ 私
 のぶお君(上諏訪 Ambird)の珈琲 みんな
美味しかった~💕
しかもそれぞれ単品だと、デザート600円、珈琲400円だから、とってもお得!

お会計を14時ちょっと過ぎに済ませ、お店を出る。
オーナーシェフは一見さんの我々ご一行に少々戸惑われたと思う。
ご馳走さまと目を合わせた時の表情が、そんな感じだった。
観光客相手ではなく、地元に根付いてこそ本物。
ローカルで常に賑わい、時には遠方はるばるのお客様も喜べる
そんなお店であり続けてほしいなと思った。

最高の旅の締めくくり。
 あ~美味しかった! また絶対行きたい!

    


下諏訪三角八丁コースまちあるき

2021-08-12 16:38:24 | 旅行記

諏訪湖の花火を堪能した翌日は、初めての下諏訪へ。
もう車じゃないし、自分たちだけの足が頼りの旅。
母は観光もやはりしたいようだったので
駅からでも歩いて行ける諏訪大社の春宮と秋宮を選んでみた。

事前に調べておいた99分のまちあるき。
予定よりも1時間早く宿を出て、上諏訪駅9:34発で下諏訪駅には9:38着。
お昼を予約済みの本田食堂の前を通過し、中山道に出たら左へ。
大灯籠経由で春宮へと続く道へ折れる。
力石で力試しをするもびくともしない。
下場橋の手前の無人骨董市をひやかし、いざ諏訪大社下社春宮へ。
いぼ石を探すも、その穴ぼこに鳥肌たつ。こういう穴の集まりが苦手。
ここで父は春宮前のWC前で小休憩。
母と浮島社を通り過ぎ、万治の石仏へ。あっという間の移動。
万治の石仏は、ほっこりとして気に入った。
石仏を3周回りながらお願い事を心で唱える。
父にも見てもらいたくて、この距離ならと
今度は母に休憩に入ってもらい、再度父とお願い事を。
父は砥川で川遊びをする親子を目にしにっこり。
石仏も気に入ったようで、写真を一緒にとってほしいと。

春宮から中山道で秋宮へ。
伏見屋邸で一休みしながら、父は御柱祭りについて熱心に伺っていた。
つるし雛のようなリボンで作った金魚たちが涼しげ。
このぷっくりした金魚を昔作ったことがあるなぁと
朧気な記憶がよみがえってくる。
御作田社には井戸水と温泉水が出てくるスポットあり。
手を出してはその違いに驚く。
いつか泊まってみたい雰囲気のある温泉宿が立ち並ぶ坂道を行き、
ほどなくすると諏訪大社下社秋宮にたどり着いた。
4本の御柱で聖域とされていることに、
父が教えてくれなければ気づかなかった。

13時予約の本田食堂まで40分ほど時間もあり、
食祭館で足湯に浸かる。
3時間歩き続けた疲れも、多少は取れたような…。
車の旅ではなかなかこうはいかないまちあるき。
一歩踏み出す度、目にするものすべてが新鮮で
楽しいウォーキングだったけれど、両親は疲れただろうなぁ。

下諏訪駅14:52発の電車に乗り、上諏訪駅14:56着。
上諏訪駅15:12発のあずさ38号で帰途。
この上諏訪駅での待ち合わせ16分を利用して、
父には間に合わないのではと止められていた
念願の上諏訪駅足湯にもチャポンでき、充実の締めくくりとなった。

母から一夜明け、先ほどラインが届く。
 お忙しいのに、旅の行程表、的確なガイドといつもながら
 楽しい旅行になりました。ありがとうございました。
 今日はゆっくりと過ごしています。
 疲れてないようでもそれなりに疲労感があります。
 入笠山の高山植物とてもよかったです。癒やされますね。
 中山道をリュックを背負い歩いたのも思い出になります。

また一緒に行こうね。
上諏訪駅でコインロッカーに荷物を預ける予定が、
父の荷物は全部私が背負い、母には最期まで頑張ってもらい…。
それだけは申し訳ないことをしたと、反省しています。


入笠山立ち寄りコース&諏訪湖の花火 スペシャルデー

2021-08-12 11:18:16 | 旅行記

3回目の緊急事態宣言が解除されてから、夏休みはオリンピックもあるし
もう緊急事態宣言は当分でないかと思ってた。
2回目の緊急事態宣言が解除されて行った春の箕山。
母が観光名所を訪れる旅ではなく、
自然の景色を楽しむハイキングの旅にいたく感動、喜んでくれて
それが私の中でとても心に残った。
  ザックを背負って山を登り次の宿へ移動する旅は
  両親と20代の私の定番の旅だったのに。
当時81歳の父は宿のヘリテイジ美の山さんからスタートした
箕山ハイキングでヒーヒーフーフー、
初めてのトレッキングポールの威力に感謝感激。
そして下山は力尽き、皆でヘリテイジ美の山さんでお昼をとったあと
急遽送迎バスのお迎えに駅へと向かうバスに一人お世話となり、
自力での下山は断念した。

そんなあれこれを思い出しながら、
夏休みにまた78歳の母に山の景色をと6月末から企画。
山頂まで行かずともゴンドラで山野草美しく眺望も無理なく楽しめると
昨年訪れた入笠山に行き先を決めた。
手頃な日帰りバスツアーと思っていたが、
82歳の父が自由が利かないバスツアーはパスというので
7時半新宿発のあずさ3号5号車に乗り、富士見駅からシャトルバスで。
そして、温泉に浸かってゆっくりしようと、
こちらは田舎からの帰り道、両親と必ず1泊した思い出の上諏訪に。

台風が通り過ぎたあとの入笠山は午前中は曇り空だったが
午後は青空が広がり素晴らしい景色を見せてくれた。
色とりどり山野草が咲き乱れる中、写活しながらのんびり歩く。
オーダーストップのかかってしまったマナスル山荘での昼食を諦め、
花畑を少し散策してから、行きは楽な車道を歩いたので
戻りは山道を通り、湿原前の山彦荘へ。
とろろ蕎麦(冷し)をいただいた。
母の山菜蕎麦が先に来て、様々なきのこたっぷりに
そうだ、山彦さんのご主人はきのこ狩りの名人だったのにと悔やまれたが
とろろ蕎麦にもきのこがあって嬉しかった。
もう一度山野草園を巡りたいという母に
父はゴンドラで先に降りコーヒーでも飲んでると。
今度は八ヶ岳展望台まで足を運び、鐘を鳴らし
夏の青空の広がる雄大な景色を堪能する。
日の差す花々は一層美しく、写活にも力が入る。
昨年のソフトクリーム割引券を提示するも無効だったのは恥ずかしかったが
ルバーブソフトミックスは美味しかった。

祖母が他界してからご無沙汰となっていた上諏訪での定宿。
受付でスタッフさんのもう10年振りくらいになりますねに
父はとっても恥ずかしそうで、でも嬉しそうでもあった。
両親を残し、夕飯まで夕暮れの諏訪湖を散策。
諏訪湖への水切りや諏訪河畔公園の羊のオブジェにまたがったり、
10年前まで毎夏やっていたことを
まるで体が覚えているかのように自然にやっている。
その公園で20時半からは10分間の恒例のサマーナイト花火。
8月10日は特にスペシャル花火デーで15分間。
それはそれは美しい大輪の花火のオンパレード。
懐かしくて美しくて素晴らしい諏訪湖の夜だった。
そして、家族で元気にまたこの地に来られた幸せをかみしめる花火だった。

高齢の両親との旅は、先が見通せない今しかできないこと。
沢山悩んだけれど、やっぱり行ってよかった。