自然コレクション

秋田の田舎暮らし!
アウトドアー生活を紹介します。

白瀬矗と犬養毅の直筆

2021年11月14日 08時14分00秒 | Weblog
本荘郷土資料館で資料調査員をしている。市に寄贈された古文書等をデータベース化し整理収蔵していく。
現在は、明治時代の本市の政治家の須藤善一郎さん及び須藤家の文書の収蔵準備をしている。須藤善一郎さんは、秋田県議会議員を経て衆議院議員もされ、晩年は本荘町長も三期行なっている名士である。
昨日、官民交流親族筆跡という袋を確認してところ、とんでもないものが含まれている。
まずは犬養毅の筆跡である。犬養毅が岡山県代議士の時のものだ。犬養毅は犬養木堂会を立ち上げ、秋田市や本荘には縁がある。




次に南極探検で有名な白瀬矗の直筆だ!


当時、白瀬中尉が千島探検の準備をしていた頃、海軍の郡司成忠(ぐんじしげただ)大尉が千島列島へ遠征して開拓事業を行うという計画を発表した。白瀬中尉は郡司大尉の隊に参加することにし、明治26年(1893年)6月、千島へ向けて出発した。向かう途中、船を失うなど散々でしたが、商船などを乗り継ぎ、千島列島最北端の占守(しゅむしゅ)島へ上陸し、越冬した。翌年、白瀬中尉は本土に戻った後、「千島義勇警備田漁兵設置」および「千島庁の設置」を国会に呼びかけたが、失敗に終わった。秋田県代議士に当選した事のお祝いと白瀬矗を知ってもらう為に書いた書で、朱色で書いて印象を強くしたものである。その後、南極探検へと向かうのである。

須藤善一郎さんの後継は、大学教授や研究者となり、現在須藤家は由利本荘にはいないが、光風園という公園が今も憩いの場として残っている。



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