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世界一大きな額縁

2018年01月23日 | アート

昨日の雪で、東京区部は20cmほど積もりました。朝早く玄関を開けるとそこは雪国。車は通らず、しんと静まり返っていて、まるでSFの世界でした。やがて太陽が上りはじめると、今度は屋根から落ちる雪解け水の大合唱。時々ばさっと落ちる雪の塊がパーカッションのような合いの手を入れています。凍りつかないうちに全部溶けてくれ~と応援しています。

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さて先日ネットのニュースを見ていて、今年1月1日アラブ首長国連邦のドバイに「ドバイフレーム」という新しい建造物ができたことを知りました。

高さ150m、幅93m。2本のタワーの間は”スカイデッキ”とよばれる展望室でつながり、下層階は”パヴィリオン”とよばれる博物館となっていて、その造形から”世界一大きな額縁”とよばれています。日本には借景とよばれる庭造りの文化がありますが、まるで額縁が風景を切り取っているように見えますね。

スカイデッキからは、南側にブルジュ・ハリファを含む高層ビル群の”新しい”ドバイ、北側に歴史地区の”古い”ドバイ、そしてスカイデッキの床にはガラスのパネルがあり、150m下が見渡せます。パヴィリオンでは、”過去”のドバイから”未来”のドバイ、歴史からテクノロジーまで紹介されているそうです。

公式サイトを見ると、建物の幅は93m、スカイデッキの面積は100平方メートルとありますから、建物の奥行は約1mでしょうか。以前ドバイが舞台のミッション・インポッシブルでものすごい砂嵐のシーンがありましたが、倒れないかしら?と心配になります。空洞を風が抜けるから、かえって安全なのかしら?

設計したのは、メキシコの建築家フェルナンド・ドニス。ドニス氏は2008年にドバイ市が主催する国際コンペで優勝しましたが、ドバイ市はドニス氏と契約をかわすことなく、勝手に変更を加えてプロジェクトを実行したとして、現在著作権をめぐる問題が起きているそうです。

【参考サイト】
Dubai Frame: Emirate's controversial mega structure opens (CNN.com)
都市を見下ろす巨大な額縁、新名所「ドバイフレーム」完成 (CNN.co.jp)
THE DUBAI FRAME (公式サイト)
Dubai Frame (Wikipedia)

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