のーりーの茶の湯日記

茶道教室を開催する傍ら、関連する勉強を通して感じたことを記します。

2020/11/29

2020-11-29 20:03:28 | 茶道
2020.11.28のお稽古


花 白侘助と山法師の照葉
  椿はまだまだです。
  (首が延びきってすます)
真の炭、大円の真(写真NGです。)

「山路」

「玉菊」
真台子の出し入れが大変なので、風炉に続いて炉のお稽古をしました。
真の点前にはお菓子を九種用意します。
製法の違うお菓子を八種と水菓子です。
三種以上を緣高に入れるときに水菓子を手前の右に入れてきました。
ところが、以前の研究会での記録に左下とメモしてあるのを発見(えっ?)
先日の花月会で大変良く勉強している方に確認しました。
「右下で間違いないです。」(キッパリ)と言われてホッとしたところです。
コロナの影響でずっと休みだった大学の稽古が、ようやく再開出来ると言う矢先の第3波でまたまた休みを余儀なくされました。
久しぶりに大学に行きましたが、授業はリモート、部活は中止で、落葉が舞うばかりで寂しい限りでした。
早く元気な学生達に会えるのが待ち遠しいなぁ~。


花月会に行ってきました。

2020-11-25 09:41:24 | 茶道
小春日和の日曜日、花月会に行ってきました。
課題は、壺荘り付き花月 炭付き花月 茶通箱付き花月でした。
彩雲(鵬雲斎好み 松栄堂)の香りに包まれて、マスク着用で進みます。
会員16名中14名の出席です。
10年続いたこの会も最後の日を迎え、家族の反対で来られなかった方を除き、北海道 郡山 浜松 神奈川 千葉から名残惜しさに集合しました。

最高の指導者と稽古場の環境に恵まれての10年は、茶道に励んだなかで、何にも替えがたい貴重な時間でした。
本当に幸運でした。
続行を希望する意見も有りましたが、まとめ役の人が居ないので、断念せざるを得ません。
最後の稽古を堪能し、別れを惜しみつつ帰宅しました。

開炉の稽古2020.11.07

2020-11-08 20:40:58 | 茶道

風炉から炉へ、道具の入れ替えがギリ間に合って稽古日を迎えました。


例年ですと、白玉椿の蕾が大きく膨らんで開炉の床を飾ってくれるのですが、
今年はどの椿も蕾は固く、花の付き具合も良くないようです。
ツワブキが咲いてくれましたので、無いものねだりはしない、あるものを感謝して使わせてもらいます。
花入れは唐銅の鶴首、薄板は真なので、矢筈板です。


初炭は、瓢(ふくべ)の炭斗・縞フクロウの羽箒・織部の香合です。(茶入が備前焼いんべなので、三べになります。)
三べを揃えるのは、口切の茶事では、ふくべの炭斗が約束というところからきているのでしょうか?
炭手前の写真を撮影出来ませんでしたが、あまりのご名炭なので途中の炉中を撮影しました。(灰が見苦しい)


軸は「関 南北東西活路に通ず」大徳寺興臨院 福代洋道師の書
「関」は碧巌録の中の有名な雲門の一字関。 関はぴしゃりと閉じてどこへも通さぬ。という語気。それに対して東西南北どこへでも道は通じている
という伸びやかな境涯。大燈国師がこの公案に辛苦し、一朝大悟し詠った偈に基ずく。(禅語大辞典)
「稽古とは一より習い十を知り 十よりかえる元のその一」開炉は新たな気持ちで、濃茶も薄茶も運びの平点前です。


手作りの粟善哉を用意しました。燻りガッコと胡瓜の佃煮と柿をそえて。


水指は青磁の狂言袴・茶入れは備前火襷の肩衝・茶杓は十一代玄々斎写「松風」・仕覆は苺裂緞子です。



このお店の亥の子餅は、きな粉がたっぷりです。
むかし亥の子の祝いと言って、陰暦十月の上の亥の日亥の刻にお餅を食べると。万病を除き、猪の多産にあやかって子孫繁栄
するということで、ひとつの行事になっていたそうです。この日はお茶の世界では炉開きなので、用意しました。

棗は唐物写独楽棗・茶杓はイチイの一刀彫です。銘は「飛騨路」

やっと咲いた野紺菊をトイレに。この紫色大好き。