のーりーの茶の湯日記

茶道教室を開催する傍ら、関連する勉強を通して感じたことを記します。

2022.01.29のお稽古

2022-01-30 19:57:01 | 茶道
 先週の立礼による茶事を無事終えて、ほっとする間もなく点茶盤を収納して、使用した茶碗・食器・懐石道具一式を一つ一つ拭って箱にしまう作業に明け暮れました。
毎日少しずつ片付けて、何とか通常の稽古が出来る状態に戻せました。



床  「松鶴契千年」(しょうかくせんねんのちぎり)
   淡々斎色紙で、鵬雲斎の箱書きがあります。
   松はその樹齢も長く、葉の緑も常に変わらない。
   長く変わらぬ友情と信義を松契という。
稽古は、炭付花月・濃茶付花月・平花月です。



冬の棹菓子「八千代」(松江市彩雲堂)



炭は略炭所望です。



生八つ橋

濃茶付花月では、濃茶は全員でいただきます。
一の花は薄器を清め、二の花は茶器の入れ替えを、三の花は茶入れ・茶杓・仕覆を拝見に出します。



淡々斎好みの「壽輪棗」(写)
円能斎茶杓(写) 銘「お多福」だそうです。


2022.01.22の稽古茶事

2022-01-24 21:34:41 | 茶道

当日は、炭を使用しないので、飾り炭と香合(振り振り 昭楽)も床に飾ります。



茶事前日(金曜日)の写真です。
長机と折たたみ椅子を借りて、搬入したものをきれいにして、カバーをかけてセッティングしてもらいました。
息子と弟子が手伝ってくれたので、大いに助かりました。
もう、一人で準備をするのは無理ということを思い知りました。
懐石料理の食器を二階の納戸からおろして、準備完了です。
午後から、お造り(鯛の昆布〆)の下拵え、お出しの準備、香の物・椀だね・あしらい・等、前日に出来ることは済ませます。
煮物・和え物は木曜日に作って、味を染み込ませておきます。

当日 正客と次客 昔の仕事仲間
   三客とお詰め 弟子(Y)と(H)
亭主 弟子(O)
半東 弟子(I)
 11時の席入りで始めます。

床 歩歩是道場(ほほこれどうじょう) 鵬雲斎大宗匠筆
いよいよ席入りです。
亭主も半東も、客もほぼ初めての方なので、私は指導に付き切りです。
料理の盛り付けは、息子が担ってくれます。
六年目なので、大分覚えてくれましたが、年に一度では完璧という訳にはいきませんね。


汁物 ごま豆腐 辛子 白味噌仕立て

向う付け 鯛の昆布〆 三つ葉 海苔 山葵
お酒が出ますと、話がはずみます。
ウェットに富んだ正客との会話に、終始笑いに包まれた和やかな懐石になりました。

煮物椀 海老真薯 人参 占地 絹さや 柚子

焼き物 鰆の西京漬け 柚子(写真の撮り忘れ)
 器 緑釉鳥文(十代大樋)


預け鉢 飛竜頭 茄子の煮浸し 干し椎茸 鶏の紅茶煮 
 器 染付寿桃鉢(四代三浦竹泉)
鶏の紅茶煮を出し忘れて、後出しです。

預け鉢 大根・人参・胡瓜・蟹の酢の物
 器 白薩摩(沈壽官窯)
四人分を一つに盛り付けては取りずらいです。一人分づつ固めて盛ります。

八寸 海の物、スモークサーモン 山の物、空豆
 千鳥の盃は返杯無しで進めます。(写真撮り忘れ)


湯桶
香の物 沢庵 奈良漬け 燻りがっこ
 器 益子焼(松崎 健)

菓子 花びら餅(七條甘春堂)

  中 立

花 玉の浦椿・蝋梅

後座 続き薄茶です
 濃茶 主茶碗 萩焼(一二代陶兵衛)大宗匠の箱書き有
    替茶碗 楽・高麗・大樋で各服点
    茶入れ 高取(中興名物秋の夜、の写し)
    仕覆 白地金襴
    茶杓 銘「知足」(柳生紹尚)
     茶 宇治の光(芳翠園)

 薄茶 主茶碗 大樋焼 牛に梅(九代長左衛門) 
    替茶碗 織部焼・唐津焼・赤膚焼(奈良絵)
    薄器  御所車蒔絵平棗(百川)大宗匠の花押有
      茶 白寿(芳翠園)
  干菓子 茶禅、菊壽糖(鍵善)
   菓子器 紅銅四方盆(浄益)大宗匠の花押有
濃茶と薄茶の二人分は、水屋で点てて出しました。
お客様は、別世界を堪能して下さったようです。

立礼の稽古は二回で十分だというので、椅子・机と点茶盤も分解してもらい、大助かりしました。

    





2022.01.15のお稽古

2022-01-18 13:29:00 | 茶道
 明けましておめでとうございます。
本年の初稽古は、22日(土)の茶事に備えて立礼での点前を稽古します。
小正月ですので、お汁粉を用意しました。

待合の短冊は、文浄老師の「千年翠」に若松の絵です。

床 「歩々是道場」 鵬雲斎玄室大宗匠 筆
(ほほこれどうじょう)閑静な僧堂で座禅をしているときだけでなく、一挙手一投足・行住坐臥の日常すべてが修行である。
という意味です。
毎年、正月にかけさせてもらいます。
勉強のチャンスは常にある、と解釈しています。

花 月光椿・蝋梅
花入 竹一重切 裏に細合喝堂老師の直書で「福寿」と花押があります。

点茶板に唐銅の鬼面風炉と釜・金襴手の皆具・差し通しの柄杓・鵬雲斎好みの桐実頭の飾り火箸を用意します。
師が点てる濃茶を弟子がいただきます。(各服点)

大き目の切り餅が入ったお汁粉は、昼食代わりになります。自家製の白菜と切干大根・刻み昆布の一夜漬けを添えて。
主菓子 金団(白梅)
干菓子 煎餅(茶禅)・落雁(笑顔)
その後、濃茶点前・薄茶点前を稽古します。
立礼は「楽で良い~」が全員の感想でした。(笑)

オミクロン株によるコロナの急激な感染拡大には脅威を感じますが、対策を万全にして茶事に臨みたいと思います。