のーりーの茶の湯日記

茶道教室を開催する傍ら、関連する勉強を通して感じたことを記します。

2021.10.23のお稽古

2021-10-26 15:14:53 | 茶道
今日の稽古は七事式の稽古です。
新人から、(「七事式」がそもそも分からない)との事でしたので、もう一度復習しましょう。

裏千家八代又玄斎一燈は、茶道中興の祖としてあがめられる偉大な宗匠で、大徳寺の無学宗衍和尚に参禅し、つねに禅機を基礎として、茶道の正しいありかたの確立に努力した先匠です。
 時代は徳川中期、泰平の世と相まって茶道は厳しさが失われ、次第に華美になり、また茶道の稽古をする人も増え、これを遊芸とするような風潮がおこりました。そこで茶道の本来の面目の確立のため、禅における「七事随身」の精神を基に、茶道の指導者たるべきものの要諦として、一燈は兄である表千家七代如心斎天然宗左と共に七事式を創定しました。
 中略
無学和尚の助力を得て、日夜精進される禅僧の姿に接し、禅の精神に基づく厳しい修練を目的とした七事式の基本理念が確立されたのです。
他に、門弟の川上不白をはじめ、多田宗菊、速水宗達、職方の中村宗哲らの意見も取り上げ、合議を重ねたことが伝えられています。

 七事式
花月
且座
廻り炭(炉のみ)
廻り花
茶カブキ
一二三
員茶
があります。

後に
花寄之式・仙遊の式・雪月花之式(玄々斎創案)
法魔之式(又妙斎)
三友之式(円能斎)
唱和之式(無限斎)
が加わりました。
(点前教則本より)

 且座の式から始めます。

次客は花を


三客は炭を
正客は香を
亭主は濃茶を



睨み菓子をだします。

半東は薄茶を

次に濃茶付花月



最後に、風炉を中央に移動して、鉄瓶をかけ、盆点てによる平花月をしました。



2021.10.16のお稽古

2021-10-18 15:28:42 | 茶道
四カ伝の稽古です。



床 「一葉落知天下秋」
  たった一枚の葉が天下に秋が訪れたことを知らしめる。
  (中略)
  一葉落ちて天下の秋の、同一の秋なるを知るが如し。と述べている。
  一葉の中に天下の秋がそっくり収まっており、天下の秋はそのまま一枚の落ち葉である。
  一と多が相即相入する悟りの世界。「一花開いて天下春なり」と通じる。
  『茶席の禅語大辞典』より


花 芒・秋桜・竜胆・不如帰・水引
花入 備前焼、切溜



三種の菓子を縁高に
栗きんとん(岐阜中津川の松月堂)・豊潤かすてら(長崎松井老舗)・りんご(トキ)

 唐物点前(I)
 台天目(O)
 盆点(K)

唐物茶入には
肩衝(初花・北野・遅桜)
茄子(国司・付藻・富士)
文琳(珠光・本能寺・岩城)
瓢箪(上杉・稲葉)
丸壺(天下一・木下・利休)
大海(打曇・八島・山桜)
鶴首(養老・利休・本能寺)
等があります。()内は、代表的な大名物・中興名物です。

四カ伝の後、新しいお仲間(Yさん)の割稽古です。
午後から来ていただきました。
その間、大板の中置で薄茶の稽古をしてもらいます。
席入りのしかた。(襖の開け閉め、真・行・草のお辞儀、立ち方・座り方、歩き方)
床の拝見のしかた。
帛紗捌き、棗・茶杓・の清め方まで。
オンライン茶道学の点前編(割稽古)を参考に、自習してくれると良いかも…
次週は七事式の稽古です。

2021.10.09のお稽古

2021-10-10 22:36:27 | 茶道
2日の稽古は、オンライン研究会が実施されたので、各自自宅で研究会に参加しました。
茶箱の「月点前」「色紙点前」「茶箱付き花月」でした。

続けて、オンライン茶道学を視聴しました。
濃茶の運び点前でした。
基本を学ぶには大変参考になります。

 今月の稽古は、名残の時期ですので中置とし、大板を据えました。
暑い夏も終わり、涼風が気持ちの良い季節となります。
風炉を畳中央に寄せ、水指を客から遠ざけるという客への心遣いの点前です。
後炭手前・長緒点前(I)
濃茶点前(O)(K)
薄茶点前(O)(K)


濃茶





薄茶
苫屋棗(淡々斎好)
細水指(奈良絵)



菊絵高高台茶碗・落穂に雀絵茶碗




長緒仕覆は永観堂



床 「一葉落知天下秋 いちようおちて てんかのあきをしる」
   (足立泰道和尚筆)
花  芒・秋明菊・不如帰
花入 宗全籠