4月9日
ナチスドイツに抵抗した牧師ボンフェッファーの命日
彼が獄中から婚約者に送った手紙に曲をつけた
讃美歌『善き力にわれ囲まれ』に力づけられています。
以下は作曲者が歌っているドイツ語
ベルリン国立図書館の一階には、絞首台のロープが首にかけられたボンヘッファーを描いた大理石の胸像が展示され
「福音主義の牧師ディートリヒ・ボンヘッファーは、最期の戦争がなお続く中、
ナチスの司法当局によって犠牲者となった
―彼は1945年4月9日、死刑執行人の手によってフロッセンビュルクで死んだ」と記されているそうです。
処刑される半年前のクリスマスに婚約者のマリアに送った手紙をもとに作られた『善き力にわれ囲まれ』という歌
ドイツでは春の訪れと新しい国が生まれることへの賛歌として歌われるそうです。
「良き力に真実に、静かに囲まれ、
すばらしく守られ、慰められて、私は現在の日々をあなた方と共に生きようと思う。
そして、あなた方と共に新しい年へと歩んでいこう。
古い年はなおもわれわれの心を苦しめようとしており、
悪しき日々の重荷は、なおもわれわれを圧迫する。
ああ、主よ、われわれのとび上がるほど驚いた魂に、
救いをお与え下さい。
あなたはそのためにわれわれを造り給うたのですから。
そしてあなたが、重い杯を、
苦い苦しみで今にも溢れんばかりに満たされた杯をわれわれに渡されるなら、
われわれはそれを、ふるえもせず、
あなたの良い、愛に満ちた手から受けよう。
だが、あなたがもう一度われわれに喜びを、
この世界について、その太陽の輝きについての喜びを下さるおつもりなら、
われわれは、過去のことを覚えよう。
そしてその時、われわれの生はすべてあなたのものだ。
今日はこのろうそくを暖かく、明るく灯らせておいて下さい。
それはあなたがわれわれの闇の中にもって来て下さったものなのです。
もしできることなら、われわれがもう一度会えるようにお導き下さい。
われわれは知っています。あなたの光は、夜輝くのです。
静けさが今、われわれのまわりに深く広がるとき、
われわれにあの豊かな音を聞かせてください。
目には見えなくてもわれわれのまわりに広がる世界の豊かな音を、
すべてのあなたの子らの高貴なほめ歌を。
良き力にすばらしく守られて、
何が来ようとも、われわれは心安らかにそれを待とう。
神は、夜も朝もわれわれのかたわらにあり
そしてどの新しい日も必ず共にいまし給う」
(『ボンヘッファー獄中書簡集』 470頁)
この詩は、次のような手紙に同封されていた。
「私が、あなたにクリスマスにこの手紙が書くことができ、あなたを通じて両親や兄弟たちに挨拶を送り感謝できるのを喜んでいます。きっと私たちの家では静かな時を向かえていることでしょう。私の周りが静かになればなるほど、あなた方との結びつきがより深まることを実感できるのです。それは、あたかも孤独の中で、魂が日常生活では、ほとんど感ずることが出来ないような感覚を育てていくようなものです。
それで私は一瞬たりとも、独りぼっちであったり、
とり残されていると感ずることはありません。
(中略)あなたがたの祈りと良き心遣い、聖書の言葉、昔行った語らい、音楽、本は前にもまして、命と現実性をもってくるのです。そして、その大きな見ることのできない世界に私は住み、その世界の存在をなんの疑いもなく認めるのです」。
ナチスドイツに抵抗した牧師ボンフェッファーの命日
彼が獄中から婚約者に送った手紙に曲をつけた
讃美歌『善き力にわれ囲まれ』に力づけられています。
以下は作曲者が歌っているドイツ語
ベルリン国立図書館の一階には、絞首台のロープが首にかけられたボンヘッファーを描いた大理石の胸像が展示され
「福音主義の牧師ディートリヒ・ボンヘッファーは、最期の戦争がなお続く中、
ナチスの司法当局によって犠牲者となった
―彼は1945年4月9日、死刑執行人の手によってフロッセンビュルクで死んだ」と記されているそうです。
処刑される半年前のクリスマスに婚約者のマリアに送った手紙をもとに作られた『善き力にわれ囲まれ』という歌
ドイツでは春の訪れと新しい国が生まれることへの賛歌として歌われるそうです。
「良き力に真実に、静かに囲まれ、
すばらしく守られ、慰められて、私は現在の日々をあなた方と共に生きようと思う。
そして、あなた方と共に新しい年へと歩んでいこう。
古い年はなおもわれわれの心を苦しめようとしており、
悪しき日々の重荷は、なおもわれわれを圧迫する。
ああ、主よ、われわれのとび上がるほど驚いた魂に、
救いをお与え下さい。
あなたはそのためにわれわれを造り給うたのですから。
そしてあなたが、重い杯を、
苦い苦しみで今にも溢れんばかりに満たされた杯をわれわれに渡されるなら、
われわれはそれを、ふるえもせず、
あなたの良い、愛に満ちた手から受けよう。
だが、あなたがもう一度われわれに喜びを、
この世界について、その太陽の輝きについての喜びを下さるおつもりなら、
われわれは、過去のことを覚えよう。
そしてその時、われわれの生はすべてあなたのものだ。
今日はこのろうそくを暖かく、明るく灯らせておいて下さい。
それはあなたがわれわれの闇の中にもって来て下さったものなのです。
もしできることなら、われわれがもう一度会えるようにお導き下さい。
われわれは知っています。あなたの光は、夜輝くのです。
静けさが今、われわれのまわりに深く広がるとき、
われわれにあの豊かな音を聞かせてください。
目には見えなくてもわれわれのまわりに広がる世界の豊かな音を、
すべてのあなたの子らの高貴なほめ歌を。
良き力にすばらしく守られて、
何が来ようとも、われわれは心安らかにそれを待とう。
神は、夜も朝もわれわれのかたわらにあり
そしてどの新しい日も必ず共にいまし給う」
(『ボンヘッファー獄中書簡集』 470頁)
この詩は、次のような手紙に同封されていた。
「私が、あなたにクリスマスにこの手紙が書くことができ、あなたを通じて両親や兄弟たちに挨拶を送り感謝できるのを喜んでいます。きっと私たちの家では静かな時を向かえていることでしょう。私の周りが静かになればなるほど、あなた方との結びつきがより深まることを実感できるのです。それは、あたかも孤独の中で、魂が日常生活では、ほとんど感ずることが出来ないような感覚を育てていくようなものです。
それで私は一瞬たりとも、独りぼっちであったり、
とり残されていると感ずることはありません。
(中略)あなたがたの祈りと良き心遣い、聖書の言葉、昔行った語らい、音楽、本は前にもまして、命と現実性をもってくるのです。そして、その大きな見ることのできない世界に私は住み、その世界の存在をなんの疑いもなく認めるのです」。
ボンフェスバーガー 処刑された 2週間後 ドイツは敗戦を迎え戦争は終わったのです。