津市 眼鏡店 オプトハウスmiyata

三重県津市西丸之内5-12
TEL:059-228-5547
AM10:00~PM6:30
水曜定休日

ハプスブルク展

2020年01月17日 | アート・文化

翌日は上野へ。

「ハプスブルグ展」を見に来ました。

久しぶりの国立西洋美術館です。

ハプスブルク家はヨーロッパの広大な領地を占め、13世紀から20世紀初頭まで

650年にわたり続いてきた名門家です。

代々美術品を愛する君主が多く、名画や工芸品など輝くような至宝を築いてきた、

そんな同家のコレクションを集めた美術展です。

出展されていたハプスブルク家の方々の肖像画の一部をご紹介してみます。

 

マクシミリアン1世 

ハプスブルク家をヨーロッパ一の名家に押し上げた英雄で、中世最後の騎士といわれている人です。

戦いに強いだけでなく、芸術家たちを庇護し、現在のウィーン少年合唱団の基礎を創設したすごい方!

また、晩年は婚姻外交に長け、ハプスブルク家に莫大な富と領土をもたらしたんだって。

「戦争は他の者に任せておくがいい、幸いなるかなオーストリアよ、汝は結婚すべし!」

という有名な家訓が生まれたとのこと。

「シュトリーゲル」の画像検索結果
 
 
ルドルフ2世
歴代国王のなかでも変人で有名な方ですね。
美術品の審美眼は本物で、政治そっちのけで海外から珍しいものを
集めてはコレクションしていたようです。
アルチンボルドに野菜の肖像画を描かせたのもこの王です。
 
ファイル:Joseph Heintz d. Ä. 002.jpg
 
 
フェリペ4世
カール5世、フェリペ2世と精力的な国王が続き、
フェリペ3世が早く亡くなった後のスペインを収めたのがこの人です。
国王としては凡人だったようですが、やはり美術品の審美眼は優秀なんですね。
ベラスケスを宮廷画家として厚遇します。
 
「フェリペ四世 肖像画」の画像検索結果
 
 
王女マルガリータ
フェリペ4世の王女です。
このころのハスプブルク家は「血の純潔」こそ重要ということで
親族結婚が多く、死産や先天的な病気で後継者が育たず悩んでいたそうです。
そんな中で大事に育てられた王女だったんですね。
 
関連画像
 
 
皇妃マリア・テレジア
いわずと知れたハプスブルク家の女帝です。
十いくつもの肩書を持っていたとのことで、
子供も16人出産したそうです。
 
 「マリアテレジア 肖像画」の画像検索結果
 
 
マリー・アントワネット
マリア・テレジアの末娘で、フランスのルイ16世のもとに嫁ぎました。
フランス革命で悲劇の最後となってしまいました。
信頼する女性画家、ヴェジェ・ルブランにたくさん肖像画を描かせてますね。
 
f:id:MTJapan:20191023204526j:plain
 
 
フランツ・ヨーゼフ1世
ハプスブルク家の最後の皇帝と言っていい人みたいです。
在位68年という長期政権を維持し、彼の死とともにハプスブルク家は
実質的に幕を下ろすんですね。
 
「フランツヨーゼフ肖像画」の画像検索結果
 
 
皇妃エリザベト
フランツ・ヨーゼフが一目惚れした王妃です。
絶世の美女として有名ですね。
でも、姑との確執もあり幸せな結婚ではなかったようです。
そういえば笑顔でも目は笑ってないような・・・^^;
 
「エリザベート ホラチェク」の画像検索結果
 
 
午後より「上野の森美術館」で開催中のゴッホ展へ行きました。

チケット売り場にたくさんの人たちが・・・

入場ゲートにもたくさんの人たちが・・・

よく見るとその行列はずーーと続き・・・

あきらめました。^^;

ゴッホ人気恐るべし!

また兵庫県へ巡回されるので、そっちに行くことにします。

天気が良かったので、散歩がてら上野動物園ヘパンダを見に行くことにします。

でもパンダ人気もやっぱり恐るべし。^^;

結局トラとゴリラを観察しました。

 以上で東京出張終わりです。


天才・広重

2020年01月16日 | アート・文化

横浜からJRで両国までやって来ました。

「両国国技館」です。

今はもうすでに大相撲本番中ですが、この日はまだ静かでした。

国技館のすぐ横に「江戸東京博物館」があります。

見に来たのはこれ、「大浮世絵展」。

喜多川歌麿、東洲斎写楽、葛飾北斎、歌川広重、歌川国芳による

「5大浮世絵師の夢の競演」という豪華な企画です。

中でも私が見たかったのは、やっぱり広重ですねー。

東海道五十三次、名所江戸百景、近江八景、木曽街道六十九次など

様々な風景画シリーズを残しているわけですが、

どれも広重の巧みな構図と色彩感覚にあふれてますよね。^^

当時、日本だけで収まらず海外からも絶大な支持を受けていたようです。

 今回の出展作品をいくつか。(出典 Wikipedia)

  ↓ ↓ ↓

「東海道五十三次 日本橋」

 

 「東海道五十三次 蒲原」

 

 

「名所江戸百景 大はしあたけの夕立」

 

「東海道五十三次 庄野」

 

 

「名所江戸百景 亀戸梅屋舗」

 これはゴッホが模写した絵としても有名ですね。(右がゴッホ模写)

どの絵も古臭さなど微塵もなく、むしろ斬新な感覚にあふれているのが凄いです。

他にもたくさんの出品作で見ごたえありました。

時間を忘れて閉館間際に出てきたら外はもう真っ暗。

大きな熊手がお見送りしてくれましたよ。^^

東京の「大浮世絵展」は」19日(日)で終了ですが、

4月3日(金)~5月31日(日)の期間で、愛知県美術館に巡回されます。


絵画展巡り

2020年01月14日 | アート・文化

先週は水・木と連休をいただき東京方面へ行ってきました。

いろいろ所用はあったんですが、主に理由は絵画展巡りでした。^^

横浜で下車して「横浜美術館」へ。

朝から雨が降り止みません。

「オランジェリー美術館コレクション」

  ~ ルノアールとパリに恋した12人の画家たち ~

12人の画家というのは、A.シスレー、 C.モネ、 P.セザンヌ、 A.ルソー、 A.マティス、 P.ピカソ

A.モディリアーニ、 V.ドンゲン、 A.ドラン、M.ローランサン、M.ユトリロ、 C.スーチン です。

印象派~エコールド・パリの時代の代表的な画家ですねー。

雨の平日で会期末、ということで館内は比較的空いてますね。

ちょうど100年くらい前、パリにあこがれて外国からたくさんの芸術家が集まってきたそうです。

中でも若い画家を支援して彼らの作品を認め売買してくれたのが画商のP.ギョームでした。

これはモデリアーニ作の23歳のギョームの肖像画です。

こちらはローランサン。

日本ではとても人気のある女性画家ですね。

私の好きな画家のひとり、アンリ・ルソー。

不思議な画風は見てて飽きませんね。

みんな大好きルノワールです。

筆使いが軽やかで、色のトーンもきれいですね。

二人は何をしゃべっているんですかね。

オランジュリー美術館はパリにある美術館です。

ルーブルやオルセーは超有名ですが、ここはそれより少しコンパクトです。

原田マハさんの短編小説「ジベルニーの食卓」にも登場しますね。

こちらののぞき窓はP.ギョームの家の食卓を再現したものだって。

窓をのぞき込むと・・・あら、本当にお部屋の中が精密に作ってありました。

次の目的地は「両国」です。


ラファエル前派展

2019年12月12日 | アート・文化

昨日の定休日は大阪で開催されていた「ラファエル前派の軌跡展」を見てきました。

天王寺にある「あべのハルカス美術館」です。

16Fからの展望は曇り空でイマイチでした。

クリスマスツリーも点灯してます。

ラファエル前派は19世紀のイギリスで当時の美術界の伝統あるロイヤル・アカデミーでの、

ルネサンス一辺倒の教育に反旗を翻して結成されたグループです。

ガブリエル・ロセッティ、エヴァレット・ミレイ、ウィリアム・ハントの3人が立ち上げました。

高い芸術性にもかかわらずスキャンダラスということで、その評価は厳しいものだったそうです。

彼らを救ったのは、理論的な代弁者となり支持してくれたジョン・ラスキン。

ラスキンはイギリスの偉大な画家ウィリアム・ターナーを敬愛している高名な美術評論家で、

自身もたくさんの作品を残しています。

その後もバーン・ジョーンズ、ウィリアム・モリスらによって、

世界に広く影響を与えることになります。

特にモリスは当時イギリスの産業革命で巻き起こった、

大量生産品に見られる画一的なデザインに危機感を感じ、「モリス商会」を立ち上げ、

人の手による様々な魅力的なデザイン画や調度品・家具を製作するんですね。

この辺りは今の眼鏡フレームにも通ずるところがありそうですね。

会場を出たらもう外はライトアップが始まってました。


天才画家でならず者

2019年11月21日 | アート・文化

 気持のいい秋晴れの日が続いていますね。

昨日の定休日に白川公園方面に行ってきました。

真っ青な空です!

もう紅葉も始まってますね。

目的はこれ、「カラバッジョ展」。

17世紀バロック絵画の先駆者と言われています。

私の好きな画家のひとりなんですが、めったに日本では見られません。

もう何度も訪れている名古屋市美術館です。

天才的な画力をもって、瞬間的激情シーンを光と影そして構成力で見事に描き切ってますね。

同じ時代のフェルメールとかとは違って日本人にはなじみの薄いジャンルの宗教画が多いんですが、

それでもカラバッジョの絵そのものに迫力がありますから見ごたえは充分なんです。

天才画家でありながら「ならず者」の本性があるカラバッジョは、

いつも剣を腰に差していたというんですね。

有力パトロンが多くいたせいか妬まれることも多く、喧嘩が絶えなかったとのこと。

ある日とうとう殺人を犯してしまい逃亡生活になっていきます。

それでも38歳で熱病で亡くなるまでの間、

その晩年まで傑作を残しているんですからすごい人ですよね。

12月15日までです。