昨日の講演会で熊本県民テレビ時代の「花咲か一座の豪快TV」という「番組」というよりも「地域おこし実践活動」の話が再々出ました。花咲か一座は異能の力や技術をもったよそ者集団が約半年間市町村に入り込みます。地元でやろうとしてできなかった農家や商店、ボランティアの方々の活動を異能の集団がサポートしながら一緒にそのことを実現していくチームです。そのプロセスをKKTスタッフが撮影し半年後に1時間番組にするという地域おこし応援番組でした。
半年間よそ者が地元の方と組んで劇団を創ったり、筏釣りのメッカを創りはじめたり、昔から伝わる祭の名物をばあちゃんらと研究して復活させたりと地元の方の夢をすべて実現していきます。番組は淡々と撮影するのですが当然間に合わなくていつしか地元の方々にカメラを渡してしまって任せることになっていきます。これが「住民ディレクター」の始まりです。
膨大な時間と手間をかけてわずかな予算でやってましたから気風のいい旅芸人の座長からはしょっちゅう「そげなもんはNHKがやることばい。民放でやるもんじゃなか」と言われていました。その片岡長次郎さんは故人ですが、24時間テレビでも気持ちがいいぐらいスパッと協力していただきました。問題が起こると清水の片岡演芸道場に呼び出されましたがズバッとこちらも本音を語りますので意気投合してあっというまにトラブルも解決しました。なのでトラブルではなくてよりいいものにするための議論だったと感じます。
実現するための実践をやり続けることが本当の実戦家でしょう。昨夜はその花咲か一座のメンバーをお願いした徳永社長、綱田さんがいました。そして深夜に人吉の花咲か一座本田節さんからコメントが来ました。実に20年ぶりの話しでもあるのですが今でも即気持ちが通じるのです。素晴らしいプロジェクトチームが熊本にはあります。
@花咲か一座をこよなく愛する人吉市ひまわり亭の本田節さんとひまわり亭。