少し前から福岡県内の大学から熊襲のドラマの資料閲覧を頼まれています。1年ほど前でした、わたしが平成5年に民放でプロデュースした熊本県の免田町(現在あさぎり町)の住民制作ドラマについてです。当時は民放プロデューサーとして全国初の住民手作りドラマをいくつも手がけていましたがそのひとつで銀座の試写会で70人余りのマスコミ、地域づくり関係者が集まって全国的な話題にもなった住民手作りドラマです。
1時間ドラマで主役の女子高生は実際の地元の女子高2年生でした。あれから18年、住民自身が地域の歴史を見直しアイデンティティを取り戻すきっかけとなったドラマ制作に関心を持たれた准教授が出てきました。わたしも時代がちょっと早すぎたと感じていましたが今こそこのような事業が地域活性化に貢献するとおもいます。映画製作やドラマ制作による地域づくりは最近増えてきましたが、平成5年の頃に町が国、県の支援を受けながら1500万円の制作費をかけて住民活動としてのドラマづくりに取り組んだのは異例のことでした。つい先日考古学者の森浩一さんが西日本新聞に免田町のこの時期のことを書いておられました。今回の大学の件は論文になるようですがまたひとつ楽しみが増えました。
@写真は当時の女子高生主役ゆかりちゃん。