昨日は起業家修行中のAD高橋君の誕生日でとうほうTVスタッフで誕生会をしました。珍しく村を出てお隣の杷木町の料理店に行きました。案内役兼幹事さんはスクールバス運転手で住民ディレクターの伯夫さん。
高橋君は昨年のお盆に「住民ディレクターに興味がある」とのメールを送ってきました。9月中旬に仲間を数名集めて東峰村プリズム事務所を初訪問、わたしがこれから「とうほうTV」で何をしていくかを話しました。それが決め手となったのか?11/1のとうほうTV開局直前に会社を退職して東峰村に移住してきました。半年間はプリズムの見習いとして事務所と自宅の二部屋を提供して起業家修行がはじまりました。プリズム事務所は敷地面積500坪、建坪が半分の元診療所で大きな風呂や厨房、和室もあって快適な住環境です。
そして11月開局からAD(アシスタントディレクター)見習い生活がはじまりました。最初の研修期間と失業保険の受給が切れるまでは無給でしたが、この7月からは個人事業としてスタートし、2011年度内は一般の制作会社の初任給にあたるぐらいの報酬をプリズムが支払うということで第2期に入りました。社員になったのではありません。あくまで個人事業主として毎月制作費を支払うという契約関係で起業への火を絶やさない工夫をしています。社員になるのは楽ですがあっという間に起業家精神が消えてしまいますのでそれは避けます。
そしていよいよ開局から1年経つ11月からとうほうTVの自立に向けてプリズムがとうほうTVの産業化をはかることなりました。まずは番組制作支援部門をスタートさせ、とうほうTVの自立経営をすすめます。よくある村からの業務委託ではなく「とうほうTV」で自立経営するようにプリズムが事業化するということです。これについては今これ以上は話せませんがおいおいカタチに見えてくるでしょう。
高橋君はプリズムと連携して産業化をすすめるジョイントベンチャーです。次年度からは本格的な個人事業としての自立を目指すはずです。高橋君の実質的な起業は来年の4月からになるとおもいますが約1年でここまで来てしまいました。が、勿論最終的には本人のやる気、やり方次第です。
肝心なことですが決して制作会社のADになるということではありません。住民ディレクターのノウハウを身につける中で番組制作のソフトも技術も身についてしまっているので広く地域づくりの企画と実戦ができる起業家になっていっています。人脈も相当広がっていることでしょうし地域を身体ごと掴んできていますからもし一般の会社に入るとこれほど重宝な人材はいないはずです。プリズムは本当の起業家のネットワークを創出することが企業目的のひとつですので半端なことはしません。確実に本人の力で起業できるように支援していきます。そして近い将来起業家高橋君と完全なる恊働ができるように目指しています。
28歳でこのようなスタートに立つことになったのも昨年のお盆に決断してすぐに動いたからです。人はなかなか動き出せませんから。