住田町に通いはじめて少しずつ地元の歴史や風土、慣習に触れる機会が増えて来ています。今回の滞在では住田町が金山として土地が相当豊かな地域であったことやたたら製鉄の跡地があることがわかり、またおシラス様、庚申塔などの歴史を物語る文化財にも触れることができました。
被災地の現状を見るために回った大船渡市にも大きな庚申塔が一カ所にいっぱいありましたが東北ではどうも大日如来や不動明王と一つに考えられているようです。というのは東峰村や九州での庚申さまは猿田彦神と一体です。元々庚申は中国の道教の教えの一つですが日本では地域地域で解釈や祀り方が異なるのがよくわかります。
東峰村では申(さる)なので「猿」の猿田彦と同一視されている様なのですが東北では猿田彦は影もカタチもなさそうです。こういうことも住民ディレクターネットワークで全国みんなで調べ合うと地域の歴史やつながりが浮き上がって来ます。今年の年末年始は中継をしないでこういう土地土地の歴史や伝統を撮影することを課題にしようと考えています。