クロの里山生活

愛犬クロの目を通して描く千葉の里山暮らしの日々

高速バスの中で聴く歌は・・・

2014-06-26 22:48:45 | 日記

(ヒマラヤの蜂蜜)

 

話を少し前に戻す。

殿に会うために、ご主人様は君津バスターミナルから高速バスに乗り東京へ向かった。

この日はだいぶ疲れがたまっていたようで、本を読む気力が出てこない。

こんな時はアイパッドにインプットした歌を聴くのが良い。

さて、殿に会いに行く時に聴く歌は何が良いか・・・・・

「高校三年生」ではだめだ。テンションが上がらない。

歌のリストを眺めていたご主人様の目に留まったのは、中島みゆきの「地上の星」だった。

「そうだこの歌だ、この歌でなければダメだ」

イヤホンをしたご主人様の耳に、あのイントロが流れてきた。

ご主人様の背筋に鳥肌が立つ。

そして脳みそが溶け始める。

魂を揺り動かさずにはおかないその歌を、2回、3回と聴いた。

 

次にご主人様が選曲したのは、「昭和枯れススキ」であった。

何故この歌なのか?

冬の寒い夜に、デンバーの場末の韓国カラオケレストランで、殿はこの歌を熱唱していたのだ。

これほど切ない歌はない、と、ご主人様はその時思った。

切ない人生を歩んできた男が、一人しみじみ唄う歌はこれ以外ない、と、思った。

その男が、今、世界巡礼の旅を続けている。

タイ、フィリピン、ミャンマー、バングラデッシュ・・・・・・

 

それにしても・・・・、とご主人様は考えている。

日本人はどうしてこんな切ない歌が好きなのか・・・・。

おそらくアメリカ人はこんな切ない歌は唄わないだろう。

日本人はその切なさを楽しんでいるのかもしれない。

その切なさに酔いながら人生に耐え、そして頑張ってしまうのである。

そんな不可思議なニッポン人が不思議な国ニッポンを造っている。

 

そんなことをツラツラと考えているうちに、高速バスは東京駅に着いていた。

 

 

 

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ヒマラヤの幻の蜂蜜

2014-06-26 15:29:55 | 日記

(奇跡のカボチャ君が笑顔の花を咲かせた)

 

数日前、殿(コロラドの合気道の先生)の側近S氏から連絡があった。

「今、殿はバングラデッシュにいるが、幻の蜂蜜を入手したらしい。帰路、日本に立ち寄る予定であり、その際、貴兄にその蜂蜜を渡したいと言っているので、東京に出て来れるか?」

ご主人様は思い出した。

この2月に殿のお供でネパール旅行をした際に、お土産に何を買うかという話になった。

以前、テレビの番組で、ネパール山岳地帯(ヒマラヤ山系)で取れる蜂蜜がとても美味しいというレポートを見たのを思い出し、「どこかに蜂蜜は売っていないだろうか?」と、ご主人様は殿に聞いてみた。

その時見たテレビでは、現地の男達が断崖絶壁をよじのぼり、命がけで蜂の巣を取ってくる様子を映し出しており、それはかなり貴重な物のようであったが、どこかで売っていれば良い土産になるはずだ。

「ここの蜂蜜はとても貴重なもので、土産屋には売っていないが、彼らなら手に入れることが出来るだろう。何しろ山岳地帯で毎日トレーニングしているのだから」

と、自分の世話をしているレンジャー部隊の隊員達を眺めながら、事も無げに殿はつぶやいた。

その話はそれで終わり、ネパールのお土産は紅茶やカレー粉などを買うこととなり、「ヒマラヤの蜂蜜」は幻で終わるものとご主人様は思っていた。

ところが、その幻の蜂蜜を殿は今回のバングラデッシュ巡礼の旅(?)で入手したという。

ネパールのレンジャー部隊の隊長が、バングラデッシュにいる殿の元にヒマラヤの蜂蜜を届けに来たと言う。

 

そんなわけで、昨日の夕方、ご主人様は急遽君津からの高速バスに乗って東京へ向かったのであった。

殿が常宿にしている上野のホテルへ駆けつけると、笑顔の殿が待っていた。

「ほれ、これだよ。ビンに入っているから割らないように気を付けて持って行ってくれよ」

と、幻の蜂蜜が入った2本のビンを差し出した。

(現地の新聞紙に包まれた蜂蜜のビン)

 

その晩は、上野界隈の鮮魚居酒屋で、殿とその側近S氏と共に美味しい魚貝海鮮料理をたらふく食べて楽しい一夜を過ごした。

(大賑わいの浜小屋風の鮮魚居酒屋)

 

続く・・・・・・・。

 

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