慰安婦問題、年内の決着求める 韓国大統領
- 2015/10/30 13:35 日本経済新聞
【ソウル=峯岸博】30日の日韓の一部報道によると、朴槿恵(パク・クネ)大統領は書面インタビューで、旧日本軍の従軍慰安婦問題について「今年中にこの問題が妥結することを心から望む」と述べた。米中が対立する南シナ海情勢に関しては「この地域における航行と飛行の自由は保障されなければならない」と韓国政府の従来の立場を繰り返した。
朴氏は11月2日にソウルで安倍晋三首相と初の2国間会談に臨む。
朴氏は今回の首脳会談について「両国が正しい歴史認識を土台に歴史を克服し、未来に向かって出発する転換点をつくるべきだ」と指摘。慰安婦問題では「日本政府が、被害者が受け入れ、我が国民が納得できる解決策をできるだけ早く示すことが重要だ」と日本側の譲歩に期待を示した。韓国の新たな提案には触れていない。
南シナ海情勢をめぐっては「紛争は国際的に確立された規範と関連する合意により平和的に解決されねばならない」と語った。同時に「地域の平和と安定に影響を与える行動を自制するよう国際会議などで強く求めてきた」と述べた。
慰安婦問題をめぐる朴氏の発言について、岸田文雄外相は30日の閣議後記者会見で「我が国の基本的な立場は変わっていない」と述べ、法的に解決済みとの立場を強調した。萩生田光一官房副長官は「前提条件をつけずに首脳会談を開催すべきだと繰り返し述べてきている」と語った。
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1.慰安婦問題は決着済みだ、首脳会談のテーマを発展的なものに変えよう。
2.それとも、「ベトナム戦争で多くの女性が韓国軍の兵士による性的暴行の被害を受けた」問題を取り上げましょうか
韓国軍の性的暴力訴え大統領に謝罪要求
10月16日 8時11分
韓国のパク・クネ(朴槿恵)大統領のアメリカ訪問に合わせて、在米ベトナム人などの団体がベトナム戦争で多くの女性が韓国軍
の兵士による性的暴行の被害を受けたと訴え、パク大統領に謝罪を求めました。
韓国のパク・クネ大統領は今月13日からアメリカを訪れ、16日にはホワイトハウスでオバマ大統領と首脳会談を行う
予定です。
これに合わせて、在米ベトナム人などの団体が15日、ワシントンで記者会見し、ベトナム戦争当時、数千人のベトナム
人女性が韓国軍の兵士から性的暴行を受けたと訴えました。
記者会見には、被害に遭ったというベトナム人女性4人がテレビ電話で参加し、このうち60歳の女性は、家族で営んで
いた商店を訪れた韓国軍の兵士から、母と自分の2人が性的暴行を受けたと訴えました。この団体は、アメリカの新聞
「ウォール・ストリート・ジャーナル」の15日付けの紙面に広告を掲載し、訪米中のパク大統領に対し、被害者に公式に
謝罪するよう求めています。
今回の記者会見について、韓国政府はこれまでのところ、公式な反応を示していません。