本当なのでしょうか
政治に続き「食」も崩壊… 韓国食品の“羊頭狗肉” のりに塩酸、誰かの歯形のついた骨付き肉も
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韓国で牛肉スープのレトルト食品が大問題となっている。有機食品で有名な「こだわりの店」が製造販売していた“高級品”が、「(エサに)抗生物質を使わず育てた牛の骨を使っている」とPRしながら、実は一度スープを取った後のダシガラ、しかも普通に抗生物質入りのエサを与えていた牛の骨を混ぜていたのだ。「看板に偽りあり」の韓国食品に対する信頼度は同国の政権並みに落ちているようだ。
羊頭狗肉
韓国SBSテレビ(電子版)が今月1日報じたところによると、問題の牛スープを製造販売していたのは韓国の有名オーガニック食品専門店だ。100%無抗生物質の牛で作ったと誇らしげに表示し「即席韓牛コムタン(コムタンとは牛の骨や内臓を煮たスープ)」として販売していた。ところが、表記は真っ赤な嘘だったという。
SBSによると、この店ではカルビタンスープを作った後の、いわゆるダシガラとなった骨を再利用し、無抗生物質の牛の骨などと混ぜて製造していたのだ。もちろんダシガラの牛は抗生物質のエサを食べた一般的な韓国牛だった。
この“羊頭狗肉”なスープは一般的な牛スープより約5割高い価格で販売され、3年間で30万個、60万人分が売れたという。同店では返品と交換には応じるが「人体に有害ではない」と説明している。
しかし、こんなトラブルは韓国では序の口だ。
“硫酸風味”の海苔
今年4月には、のり養殖場で工業用塩酸と硫酸を大量かつ不法に保管していたとして、韓国の木浦警察が、のり養殖業者8人を水産資源管理法違反の疑いで検挙した。
現地紙の全羅南道新聞(電子版)によると、同署は昨年11月から4月までの間に、青のりに付着している異物を取り除くための塩酸を約1万700リットル(ドラム缶約54本分)と、成長を促進させるための硫酸約2万5340リットル(同約127本分)を押収した。
硫酸にのりの成長を促進させる効果があるのか否かについては同署は触れていないが、韓国ではそうした“効能”をうたって硫酸を販売する業者が存在し、問題となっている。もちろん韓国でも塩酸や硫酸は海に投棄してよいものではないが、そんな物質をのり養殖に多用するのが韓流スタイルのようだ。
さかのぼれば、2011年12月には同じ全羅南道ののり養殖事業組合が、養殖漁業者向けに販売されている「栄養剤」の分析を専門機関に依頼したところ、硫酸と塩酸が検出されたと韓国内の多くのメディアが報じた。
今回の8人の検挙を見れば、それから5年経っても塩酸や硫酸が日常的に韓国のりの養殖に使われていた可能性がある。
安心できないのは食品だけではない。韓国では今年5月、加湿器に使う殺菌剤で1500人以上が死傷する事件が起きたが、9月にはこの殺菌剤に使われていた化学薬品(CMIT/MIT)が歯磨き粉に含まれていたことが判明した。朝鮮日報(電子版)などによると、その数は10社の68種の歯磨き粉にのぼったという。
結婚披露宴から大衆食堂まで
韓国では食品にまつわる不祥事はとどまることがない。最も問題視されているのは食品の「使い回し」で、一時はそうした不正を追及し暴露するテレビ番組が人気を博した。例えば韓国のテレビ局「チャンネルA」の「モッコリ(食べ物)Xファイル」では、結婚式の披露宴で出てくる1人3〜5万円程度の高級料理での食材使い回しを紹介。「エビやサザエなど一度使用した食品を再利用するのは基本。肉や貝も急速冷凍しリサイクルし、一週間後の別の披露宴で出す」と指摘した。
このほかにも2012年に韓国テレビ局MBCの「不満ゼロ」が、大衆食堂の人気メニューである骨付き肉のスープ「カムジャタン」を調査したところ、歯形がついていて明らかに誰かがかぶりついた骨付き肉を(おそらくダシとして)常習的に再利用していたことなどを紹介。「12カ所のカムジャタンを回収し細菌検査をした結果、11個から大腸菌を検出、3カ所は食中毒菌である黄色ブドウ球菌まで検出された」という。