中国・習主席「国賓来日・長期政権」は絶望的!? 「新型肺炎」急拡大…世界各国は武漢から自国民大脱出へ 識者「クーデターもあり得る…習氏は絶体絶命か」
- <iframe frameborder="0" marginwidth="0" marginheight="0" scrolling="no"></iframe>習主席(AP)
中国湖北省武漢市で発生した、新型コロナウイルスによる肺炎の感染が急拡大している。27日朝時点で、中国本土での感染者は2700人以上、死者は計80人とされるが、武漢市長は患者数が近く1000人前後増え、3000人を超える可能性を明らかにした。まさに、「パンデミック(感染爆発)」寸前で、「感染力が増強している」との指摘もある。日本政府は、現地に滞在する日本人の希望者全員を、28日にもチャーター機を使って帰国させる。現時点で世界14の国と地域に拡大している新型肺炎だが、発生国・中国の責任はないのか。今後の感染拡大次第で、習近平国家主席の「国賓」来日や、長期政権構想も絶望的となりそうだ。
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「中国政府との調整が整い次第、チャーター機などあらゆる手段を追求して希望者全員を帰国させる」
安倍晋三首相は26日夕、首相公邸で記者団の取材にこう語った。
外務省によると、湖北省に滞在を登録している在留邦人約710人のうち約430人と連絡が取れたという。在中国日本大使館は帰国希望調査を開始。「湖北省にいる希望者全員を帰国させる」と話した。
米国も武漢市にある総領事館の外交官らを28日にチャーター便で米国へ退避させる。ロシアや韓国も退避方法について中国側と交渉している。世界各国が、武漢から自国民を大脱出させる意向だ。
背景には、中国政府への不信感がある。
新型肺炎は昨年12月初旬に最初の感染者が出て、インターネット上で「原因不明の新型肺炎患者が続出」という告発があったが、地元当局は投稿者を取り締まったという。感染源とされる海鮮市場の閉鎖は今年1月で、習氏が「重要指示」を出したのは同20日と、あまりにも遅すぎる。
新型肺炎で世界中に迷惑をかけておきながら、中国海警局の船3隻が26日、沖縄県・尖閣諸島周辺の接続水域に侵入した。26日連続という。日本人はお人よしだが、とても習氏を歓迎する気持ちにはなれない。
<aside class="pr rectangle">習氏の「長期政権」の野望も厳しくなりそうだ。
</aside>中国の全国人民代表大会(国会に相当)は18年3月、国家主席の任期を「2期10年」までとする規制を撤廃する憲法改正案を採択した。これで習氏は2期目が終わる23年以降も続投できるようになった。習氏が独裁体制を強めるとみられていたが、新型肺炎で分からなくなった。
中国事情に詳しい台湾出身の評論家、黄文雄氏は「中国では、これまでにも数々の伝染病が発生してきた。歴代王朝には『疫病』によって滅びたケースが多々ある。明朝も末期に、ペストや天然痘などが大流行して倒れた」と語る。
新型肺炎は、習政権の足元を直撃するのか。
新著『覇権・監視国家-世界は「習近平中国」の崩壊を望んでいる』(ワック)が話題のノンフィクション作家、河添恵子氏は「世界の専門家が『新型肺炎の感染は簡単には落ち着かない』と思わせる分析を出すなか、今春の『国賓』来日は厳しい可能性もある。ただでさえ、中国国内の経済状況が苦しいのに、初期段階での対応を怠った。隠蔽体質で『人命を疎かにしている』という点で、世界各国にも攻めどころがある。事態が深刻になれば、閉鎖された武漢などで暴動が起きたり、反習氏勢力によるクーデターが発生することも考えられる。習氏は、死ぬか生きるか、絶体絶命のところに来ているのではないか」と語っている。
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