おやじのパイプ

壁に飾ったシベリア抑留中に作ったと自慢していた亡父のパイプを眺めながら写真と木版画の海を漂っている。

一番分かりやすくて実益になった

2020-07-30 17:45:24 | 新型コロナウイルス
図書館に貸し出し予約していた本です。
やっと借りれました。
新型コロナウイルスについて知りたくて、
図書館にある蔵書をチェックしてかたっぱしから借りてきて読んでます。
今回の本はイタリアに住んでいる作家が、
3月から4月にかけてのコロナの感染拡大により
なす術もなく立ち尽くすイタリア国民に向けて
地元紙に掲載したエッセーをまとめたものだそうです。
今回日本語版が出版されるにあたり追加された文章が俊逸です。
著者は医療従事者ではありませんが
大学で物理学を専攻したためか、
科学的な説明が容易で理解しやすいです。
本文から2−3点、胸に刺さった言葉下記します。
・水道の元栓を開いたまま蛇口の修理はできない。
・感染症の流行下では自分のすることしないことを決めるのは、
自分の損得勘定だけでの選択はベストではない。
真のベストな選択とは自分+みんなの損得を同時に計算に入れたもの。
・流行が過ぎ去るのに必要な時間を途中で止めると
もっと困難な第3段階(忍耐)が始まる。
・ワクチンができるまでの代替方法は慎重さを保つこと。
・透明性の高い情報は必要不可欠な予防手段である。
多ければ多いほど状況にふさわしい態度が取れる。
忘れずに記憶しておきたい言葉です。
読んで損はない本です。お勧めします。




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