魚鳥木、申すか?申さぬか?

ぎょ・ちょう・もく、申すか?申さぬか?
申す!申す! 魚⇒ニシキゴイ。鳥⇒ニホンキジ。木⇒制定無し、花は桜と菊

長岡市蓬平町の 高龍神社さんへ行ってきました。(2017年11月03日)

2017年11月05日 | 民俗学探究
長岡市蓬平町の 高龍神社さんへ行ってきました。

新潟県長岡市にある「高龍神社(こうりゅうじんじゃ)」。
[住所] 新潟県長岡市蓬平町1284 
[電話] 0258-23-2020 
[駐車場]あり

商売繁盛の神様として、全国各地から参拝者が訪れる新潟県の超有名な金運神社です。



参道の入り口にある「ふじや売店」で売っている「お供えセット」。お参りの際は、これを手に入れることをおススメします。内容は御神酒、ロウソク、ゆで卵のセット。なぜ、ゆで卵がお供え物にあるのかは、、、。


高龍神社さんは、太田川の上流で三方を山に囲まれた美しい地に建ち、神秘的なムードが漂っています。ここに来て、まず圧倒されるのが118段の石段。この石段を必死に上ると、小じんまりとした境内が現われます。(エレベーターあります。)


横の幅が狭く、雨や雪の日はとても滑りやすいのでご注意を。



高龍神社の歴史は、今から約600年前に南北朝の戦いで傷を負った高野木民部永張が、お滝谷の慈光寺(新潟県五泉市)に向かう途中、この地に迷い込み、里人に助けられましたが傷が悪化し、生死の境を彷徨っていたところ、夢枕に、日頃信心する丹生川上大神の分身で、この地に鎮座する高龍と名乗る老翁が現れ、白泉(蓬平温泉の源泉)の場所を告げました。

そのお告げに従い、その白泉にて専心療浴した結果、傷が癒え、無事に慈光寺に向かう事が出来たそうです。その話を聞いた里人が、現在の高龍神社の奥の院の場所に、高龍大神の小祠を建てたのが始まりだそうです。


拝殿
「商売繁盛」の御利益があるということで、拝殿の中には多くの会社の名刺が置かれていました。県外からも多くの参拝客が訪れるそうです。


拝殿の額縁

ちなみに、「神社では簡単にお願いごとをしてはいけない」という噂話もありますが、高龍神社ではOKとのこと。ただし、ご利益があったときのお礼参りはしっかりと行いたいものです。


龍神様ですねっ

ご神体として奥の院には龍神様が、拝殿には龍のお使いとも龍の化身とも云われる白蛇様が祀られています。 なので、拝殿では白蛇様へのお供えとして卵とお酒をお供えしますぅ~「お供えセット」で用意されていますねっ。

だば!龍神様が祀られている「奥の院さん」へ向かいますぅ~ かなりの山奥なので冬季期間中は雪のため閉鎖されますので注意してください!

「奥の院さん」の途中にある「中之院さん」。

白蛇様がおまします。白蛇は御神体である龍の使い。


「中之院さん」から、空を見て写真①


「中之院さん」から、空を見て写真②


「奥の院さん」に到着!
「中之院さん」「奥の院さん」共にドームのような形状は、雪国ならではの対策ですかねっ


「奥の院さん」の額縁


「奥の院さん」 左上の空の雲が気になり


雲の形が 微笑んでいる様に見える


ニコちゃん!


「奥の院さん」の手水 お不動さんが祭られていました。


手水から滴る雫たち 


「奥の院さん」 横の沢


現在の神社が造営されたのは大正中期ですが、中越地震を乗り越え地元の方たちによって長く信仰されてきた歴史があります。蓬平の守り神として篤く信仰されてきた高龍神社。金運アップのご利益がある神社さんですが、その歴史にも思いを馳せつつ、参拝してみてはいかがでしょうか?

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寳徳山稲荷大社さんの 神幸祭(よまつり)に行ってきました。2017年11月02日

2017年11月05日 | 民俗学探究
寳徳山稲荷大社さんの「神幸祭(よまつり)」に行ってきました。









神社概要
由緒

社伝によれば、縄文時代に殷帝大王(いててのひみこ)の命により、物部美万玉女命(もののべのみのわひめのみこと)が 瓊名乃里(現・越路原)に「日の宮の御社」を建てたことに始まるとされています。

その後、第41代 持統天皇の御代、久辰稲輿玉女命(くしいなごしひめのみこと)が奉幣使の来訪の折りに「日の宮」の改築を請い、勅許を得て社殿を造営に至ったとされ、以後 越国五十六座の第一等社として「越国総鎮守一の宮」の社格を賜わったそうです。

また、第77代 後白河天皇の御代からは各地の争いの影響で度々遷宮し、昭和49年に内宮殿、昭和54年に本宮殿・祖霊殿、平成5年に現在の朱塗りの奥宮大殿堂がついに完成したとされています。

公式サイト: http://www.houtoku.or.jp/index.html

社伝に表されている「殷帝大王(いててのひみこ)の命」は『記紀』には登場せず、これを伝える史料の存在は確認されていないようです。また、創建に当たった人物は「物部美万玉女命(もののべのみのわひめのみこと)」とされています。この名から、恐らく物部氏にまつわる人物であると推測できますが、越国で物部氏と言えば「天香山命(あめのかごやまのみこと)」が思い浮かびます。

この「天香山命(あめのかごやまのみこと)」は、新潟県では彌彦神社の主祭神として知られており、通称「おやひこさま」と呼ばれて親しまれています。

天香山命については、『先代旧事本紀』という文献に「天香語山命(天香山命)は饒速日尊(ニギハヤヒ)の子であり、尾張氏等の祖神である」とあります(当文献では天香語山命は高倉下命であるとされる)。また、「彌彦神社の社伝」には「天香山命は神武天皇の勅命を受け、越国を平定して開拓に従事した」とあります。

その他にも、『ホツマツタヱ』という文献に「神武天皇の御代に越後が初穂を納めなかった際、タカクラシタ(天香山命に当たる)が越後に向って太刀を抜かずに皆を従えた。君はこの功績を讃えてタカクラシタを越国のクニモリ(国守)とし、ヤヒコカミのヲシテ(称号)を与えた」とあります(ただし、当文献ではタカクラシタはカゴヤマの子とされる)。

なお、一般的に物部氏は饒速日尊(ニギハヤヒ)を祖神としているとされ、越国にまつわる物部氏は天香山命に関わると推測されます。よって、当社の創建に当たったとされる物部美万玉女命は、弥彦神社に鎮まる天香山命と何らかの関係があるかもしれませんねっ。

・参考リンク:ホツマツタヱ31文 直り神 三輪神の文:タカクラシタがヤヒコカミとなる【2】



主祭神
天照白菊宝徳稲荷大神(あまてらすしらぎくほうとくいなりおおかみ):人間の幸せを司る神とされる
日本古峰大神(やまとふるみねのおおかみ):厄除・病気平癒など祓いを司る神とされる
八意思兼大神やこころおもいかねのおおかみ):文化を守る神、学問の神とされる

「天照白菊宝徳稲荷大神」「日本古峰大神」の2柱は『記紀』をはじめとする諸文献には登場しない神であり、これら神々を祀っている神社は他に見られないようです。よって、この2柱について、どのような由来で祀られているのかは一切分かりませんでした。

一方、「八意思兼大神」については、『記紀』における「オモイカネ」を指すものと思われ、オシホミミの后であるタクハタチヂヒメの兄神に当たるとされています。

なお、『ホツマツタヱ』という文献には「オモイカネはヒルコと結婚した後、オシホミミの養育を任させれていた頃にネノクニ(北陸地方)とサホコクニ(中国地方)を兼ね治めた」とあります。このことから、八意思兼大神は これに由来して祀られているのかもしれません。

・参考リンク:ホツマツタヱ6文 日の神 十二后の文:ヒルコの結婚【13】


宝徳山稲荷大社さんが建つ「瓊名乃里(ぬなのさと)」では、毎年11月3日の0時に天の岩戸が開かれて、「幽世の神々の岩磐(いわくら)」「常立の神の岩磐(いわくら)」「神のお遊び」「御息所(みやすところ)」として、全国の千五百万の神々が降臨すると云われています(一説には、この後に神々が出雲に向うと云われる)。

そのため、寳徳山稲荷大社さんでは この日に「神幸祭(よまつり)」が行われ、この際に紅ローソクに願いを書き、幣(みてくら)・供物(くもつ)を捧げて願事をすれば、必ず一つは叶えられるとされているそうです。

なお、瓊名乃里は時代の変遷と共に「朝日長者が原」「太田乃庄」と名が変わり、現在は「越路原」となっています。



寳徳山稲荷大社 神幸祭 の由来
神の世も人の世と変わる事なく、私達の生活と共になされていることは申す迄もありません。

当瓊名乃里ぬなのさと長者ヶ原ちょうじゃがはら、天の岩戸あまのいわとを開かれ、幽世かくりよの神々の岩磐いわくら、常立とこたちの神々の岩磐いわくら、神遊び、御息所みやすところとして八百万やおよろず(千五百万)の神々が御降臨され、年一回11月2日夜12時を機して奥之宮に集い、国の隆昌、人民の安全、諸産業発展の祈念祭を厳いづしく執り行われる日であります。

この良き日、人の道をつくして神々に御願いをする年一回の絶好の機会であります。

古くから、紅ローソク1対に願いを書き記し、誠心まことのこころの幣みてくら、御供物おくもつを捧げ、一筋に願事をすれば必ず一つは叶えられると伝承されております。(寳徳山稲荷大社HP転記)

神事工程表
11月2日
午前12時 本殿にて大祭奉仕者祓
午後5時30分 本殿にて来賓者式典
午後6時30分 参集殿にて演芸大会開始
午後7時30分 奥之宮にて神幸祭 紅ローソク点火
午後9時40分 本殿にて宝徳会総会
午後10時 宵祭大祭神事開始

11月3日(11月2日夜12時)
午前0時(11月2日夜12時) 奥之宮にて暁之儀大祭神事開始 午前1時30分頃まで



奥宮への参道


点火前の ろうそく畑










夜景工場:奥宮用の駐車場から見える国際石油開発帝石(株)越路原プラント


県外から参拝(御祈祷を申し込んだ方)の方は、食事を頂くことができます。手作りの優しい味で美味です!


点火開始です!ガスバーナーを使用し人の手で一個ずつ点火(有難い限りです)




神事中に花火も打ち上げられます。


















長岡市の不動産屋さんに火の鳥の絵!!

迎神歌
きよきともしび
あかあかと
とよさかいわう
かみんこが
ともにさかえん
このつどい
あめつちのかみ
いまぞ
きませる
きませる

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老子『道徳経』を翻訳してみました。67

2017年11月05日 | 老子『道徳経』
英語と中国語を学ぶため 
老子『道徳経』を 翻訳してみました。
訳に間違いが有りましたら御教示下さい。


第六十七章
原文

天下皆謂我大似不肖。夫唯大、故似不肖。若肖、久矣其細也夫。我有三寳、持而保之。一曰慈、二曰儉、三曰不敢爲天下先。慈故能勇、儉故能廣、不敢爲天下先、故能成器長。今舍慈且勇、舍儉且廣、舍後且先、死矣。夫慈、以戰則勝、以守則固。天將救之、以慈衛之。

英訳文
People call me "great, but silly". I look silly because I am great. If I were normal, I would have become a worthless person long before. I have three treasures and always keep them. The first is compassion. The second is to live frugally. The third is not dare to take the lead. You can be courageous if you have compassion. You can have a broad mind if you live frugally. You can become a good leader if you do not try to take the lead. However, if you try to be courageous without compassion, try to have a broad mind without living frugally, and try to take the lead selfishly, you die. With compassion, you always win a battle and never lose a defensive battle. Heaven also save and protect you with compassion.

書き下し文
天下皆我れを大なるも不肖(ふしょう)に似たりと謂(い)う。それ唯(ただ)大なり、故に不肖(ふしょう)に似たり。若(も)し肖ならば、久しいかなその細なるや。我れに三宝(さんぼう)有り、持(じ)してこれを保つ。一に曰(いわ)く慈(じ)、二に曰く倹(けん)、三に曰く敢えて天下の先(さき)と為(な)らず。慈なるが故に能(よ)く勇(ゆう)、倹なるが故に能く広く、敢えて天下の先と為らざるが故に能く器(き)の長(ちょう)を成す。今慈を舎(す)てて且(まさ)に勇ならんとし、倹を舎てて且に広からんとし、後なるを舎てて且に先ならんとすれば、死せん。それ慈は、以(も)って戦えば則(すなわ)ち勝ち、以って守れば則ち固し。天将(まさ)にこれを救わんとし、慈を以ってこれを衛(まも)る。

現代語訳
世の人々は私の事を「偉大だけれども、愚か者の様だ」と言う。偉大だからこそ愚かに見えるのだ。もし人並みであったならば、とうの昔に取るに足らない人物になっていただろう。私には三つの宝物があって、それを常に大切に守っている。第一に慈しみの心、第二に倹しく暮らす事、第三に人に先んじようとしない事である。慈しみの心があれば、人々のために勇敢にもなれる。倹しく暮らしているから、心広々とし気持ちが豊かになる。人に先んじようとしないから、人々を上手く用いる指導者となれるのだ。もしも今、慈しみの心無くして勇敢であろうとし、倹ましく暮らさずに心豊かになろうとし、人々を押しのけて先んじようとすれば、死あるのみだ。だが慈しみの心があれば人々を団結させて、戦えば必ず勝ち、守りを固めれば敗れる事は無い。天もそんな人々を救おうとし、慈しみの心によって守ってくれるのだ。

老子『道徳経』を翻訳してみました。68 へ続く。




ビジネスリーダーのための老子「道徳経」講義
田口佳史
致知出版社
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