魚鳥木、申すか?申さぬか?

ぎょ・ちょう・もく、申すか?申さぬか?
申す!申す! 魚⇒ニシキゴイ。鳥⇒ニホンキジ。木⇒制定無し、花は桜と菊

老子『道徳経』を翻訳してみました。75

2017年11月13日 | 老子『道徳経』
英語と中国語を学ぶため 
老子『道徳経』を 翻訳してみました。
訳に間違いが有りましたら御教示下さい。


第七十五章
原文

民之飢、以其上食税之多、是以飢。民之難治、以其上之有爲、是以難治。民之輕死、以其求生之厚、是以輕死。夫唯無以生爲者、是賢於貴生。

英訳文
People are starved, because their government collect too much taxes. People disobey, because their government does too many things. People make light of life, because they value their own life excessively. In the first place, people who don't think about their life are better than people who think too much about their own life.

書き下し文
民の飢(う)うるは、その上(かみ)の税を食(は)むことの多きを以(も)って、ここを以って飢う。民の治め難きは、その上の為すこと有るを以って、ここを以って治め難し。民の死を軽んずるは、その生を求むることの厚きを以って、ここを以って死を軽んず。それ唯(た)だ生を以って為すこと無き者は、これ生を貴ぶより賢(まさ)る。

現代語訳

民衆が飢えに苦しむのは、お上が税を取り立て過ぎるからで、それゆえに飢えるのだ。民衆が逆らいがちになるのは、お上があれこれと余計な事をするからで、それゆえに逆らうのだ。民衆が命を軽んじるのは、人々が自分の命に執着するからで、それゆえに命を軽んじる様になるのだ。そもそも人生についてあれこれ考えずにありのままに生きる者こそ、無駄に知恵を働かせて人生を尊ぶ者より勝っている。

老子『道徳経』を翻訳してみました。76 へ続く。




ビジネスリーダーのための老子「道徳経」講義
田口佳史
致知出版社
コメント (1)
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