い・ち・に・ち

今更だけどいつも思っていた事

心羽9

2024-07-26 16:21:11 | 心羽
宙に浮かぶ丸さの不思議

全体を見渡せるなら
ここにいようか

誰かのためにあるいちにちが
少し面倒に感じた時

手抜きのササクレが目立っても
失格の判定は受けたくない

褒美の言葉に寄りかかり
自分にふさわしいと思い込む

息を吸うみたいに自然なことも
考えすぎたらギクシャクする

轍の中を軋みながらも
丸い車輪で進んで行けば

足元だけに気を取られても
いつか繋がる先が見えるはず

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

心羽8

2024-07-25 16:22:33 | 心羽
たまには切り離して
自立したおとなになりたい

誰が見ても分かるだろうけど
見えるだけで中身は伴わず

そんなイキモノが
ぶつからないよう身をかわし
じゃましないよう小さくまとまる

頭の中だけ制限はなく
夢見るひらひらドレスも着るし
頑丈な扉に幾重にも鍵をかける

現実は想像に溶け込ませ
いい塩梅にぬる目を好む
守ると逃げるがケンカしない程度に

引いてもダメならどうするか
深呼吸で胸を広げて
少しゆるんだ心に問う


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

心羽7

2024-07-24 16:38:00 | 心羽
どうか!と願わずにはいられない

信心深くなくっても
呼びかけに返事がないとしても

きっと空の上にいると
願う心に羽があることを望む

出来る範囲で独り占めして
それがいい事だと頑張った

あれもこれもと精一杯の中
自分の心だけじゃ狭すぎる

空回りは同じ位置

両手の荷物を降ろさなきゃ
羽ばたく自由も選べない
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

心羽6

2024-07-23 17:29:11 | 心羽
飛び立つ白は美しすぎて
広げる白はあまりに優雅で

麦畑の絨毯をまじかに見ながら
低い空を静かに飛ぶ

夏の景色に白が映える
ゆったりとした風に乗る

はじめての風景が
見慣れた色に変わる時

それを住みかと呼びながら
安定を求めるのだろうか

そこにあった自分の居場所を
探すために飛び立つのだろうか

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

心羽5

2024-07-22 16:15:15 | 心羽
疲れたので腰を下ろしたら
隣で眠る人を見た

緑の葉がぬるい風を呼ぶ
灰色の雲が陽射しの間に入る

眉間に寄せたしわが解け
寝息が静けさの中を通る

見ていなかった隣を知る

ひとりで歩いてきたつもりでも
そこには道があって明りがあって

避けながら頼りながら

仮面をかぶり涙にむせても
凍えながら雨に濡れても

いくつもの温もりがあった事

立ち止まって弱音を吐いて
はじめて知ることもある
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする