想像力で空も飛べるけど
帰る場所が見つからない
ひとりぼっちは嫌だから
誰かにいて欲しいけど
いつもいて欲しいのか
その人じゃなきゃダメなのか
想像力をもってしても
何がいいのか分からない
初めから決まった囲いの中
そこにいるのが当たり前で
その中が一番居心地が良く
選ばなくても次の日を望む
飛び立った空の上
今度は自分で見つけたい
一歩手前の白さの中で
深呼吸しても曇り空
誰かが落ち込む言葉を避けて
元気を装う気分も曇る
黙ってカーテンを閉めたまま
薄暗い部屋に溶けていく
こんな日もあるかも知れない
こんな日が来るかも知れない
今日がそうかもしれない
プイッとしただけで
会わないで済むのなら
敵も味方もないけれど
息が吸える小さな場所で
ひしめき合って支え合い
ふれあいの出会いが不可欠ならば
一時の感情で
出会いを壊したら勿体ない
なのになぜか
弱い自分がしゃしゃり出て
邪悪な強さを振りかざす
わがままも自己中も
目隠ししたまま先頭に立つなら
向かい合う人も
鎧の中にいるのだろうか
気持ちのままを文字にする
読み返すたびに深くなる
読み手の気分で言葉を飾る
少し傾き重心が揺れても
自分が傷つかないように
誰にも見せない心のページ
滲んだ文字が重なり消える
戻れないのは心も同じ
読み解くことの難しさが
苦しみの向こうに消えるまで
違和感があっても
気付かない振りをする
それが大人だと言われたから
それもマナーだと教わったから
自分以外の大勢の人たち
人間だと認識しても
それ以上は分からない
好き嫌いで分けても
明日には変わる
出会う確率の低さも
いちにちで変わる
思い通りのその思いさえ
定まらないなら
夢を追うその夢さえ
見つからないなら
違和感があっても
たぶん気付かないだけ