小さな希望の塊が
コロコロコロコロ転がって
明日を目指して大きくなる
いつも
太陽はそこにあるのだから
地球につかまるモノたちが
朝と夜を分けている
時間を区切り数字を加え
生きてる証を計ってる
始まりの時を身にまとい
いちにちの自分を乗せて行く
すべてに
望みと決まりを抱いたまま
こうなりたいな こうしたいなと
見えない時間にいちにちを刻む
分からない者同士
探り合い求め合い
やじろべえの均衡を保つか
綱引きの勝負に出るか
相手の身になる難しさ
思いやりのかけ違い
良かれと思う未熟さも
相手によって味が変わる
どこまで行っても先があり
立体交差の道が続く
止まれないなら戻れないなら
手を振り「おーい!」と呼びかけようか
気付いた顔の表情に
本当が見えればいいけれど
本音があればいいけれど
答えは見つからない
無いのではなく
分からないだけ
いろいろな方向を想像しても
このちっぽけな頭の中だけだし
たらればは好き勝手に飛び出す
手を伸ばしても遠かったり
見失う前に消えてしまったり
夢色の世界の中で
思う存分主人公を演じても
悲劇か喜劇か
続きのあるハッピーエンドも
得体の知れない終わりもある
悩むうちに
遠回りしている内に
始まりと問いそのものを
手放すこともある
雨上がりの雲は少し寂し気
重い気持ちを落とした代わりに
濡れた滴が音を立てる
きれいな音符の音を奏でたかった
悲しみが地上に着く前に聴きたかった
形を変えながら消えて行くなら
風の羽で遠くに行けるなら
このまま静かに空に溶けて
この次を待てばいいんだろうか
時間と共にやっぱりあつくなる
冷めない醒めないさめない気持ちが
空気を押し上げ
気分を押し上げ
無茶でも無謀でも
ひたすら上を目指す
方角が分からなくても
案内人がいなくても
何を根拠に
何を自信に
進んでしまうのだろう
目指したいのだろう