苦手なものが減っていき
好きなものが増えていく
時代が変わり立場が変わる
呼び名が変わり高さも変わる
空に近づいたとしても
羽ばたくことはない
見上げた大きさに戸惑い
星の丸さを見失う
初めてが増えても無くなることはない
すべての初めてを知ることは出来ず
それぞれが違う可能性を求め続ける
つながったキセキ結ばれた偶然
握り返したぬくもりの中に
好きが増えていく鼓動の合図
秘密のパスワード
ふるさとはどこ?
生まれた場所は9年間
引っ越して学生時代は9年間
大人の真似して巣立ちの生活が9年間
実家も変わり
親の家は住んだことが無い場所になる
家族としての家ならば
どこに重みがあるんだろう
今では友達も景色も違う知らない街並み
新しい家族になって年月を重ねたら
そこがふるさとになるのかな
今の居場所がつかめない
今がひと昔前と呼ばれる頃
10年ごとの自分を知るだろうか
昨日と今日の違いさえ気にもせず
明日も変わらない事を願いながら
1日を1ヶ月を過ごす毎日
贅沢な毎日にしがみつきながら
つまづいた所で初めて足元を見る
心も体も同じ日はいちにちも無く
考えも気持ちも秒単位で刻まれるなら
ひと昔の前も後も記憶の中で眠り続ける
起こすのは自分
感謝するのは生きる事
ここまでと線を引いたはずなのに
見えていたのは自分だけだった
何を基準に引いたのか
危険 制限 根性 希望・・
ありとあらゆる守護のために
絡まり合う安全地帯の包囲網
隙間から見える明日の景色を
もう一度夜でリセットしてみても
足を捕られてなぜか同じ場所
もがいても泣いてもいいなら
痛みにめげずに抜け出そうか
自分としてはとてつもなく複雑でも
はたから見れば呆気ないほど単純で
朝日に会いに行こうと
夜道の逃避行に夢を乗せて
気分は忘れ去られたドラマだけど
横顔に見惚れる運転手はおらず
勝手に筋書きを変えて
地平線と水平線を想像しながら
ナビを頼りに丸い地球を走ってみたら
後光にはじき出された方向音痴
太陽より早起きな
あくびより優しい息づかい
光の中で三文の徳を換算しても
なかなか解けない新種の謎