い・ち・に・ち

今更だけどいつも思っていた事

心色96

2022-10-31 15:05:11 | 心詩(+1)・心色・続く心音
一度置いてきた心を探しに
戻ろうとしたけれど無理だった

季節の温度がにおいを消す
雨に流され空気も変わる
何よりその時の顔が思い出せない

何か言われた気がする
何か見た気がする

詰まった声で堅い言葉を言った
瞳を隠す熱い涙ですべてがぼやけた
こぼれない様に空を見上げた

忘れた訳じゃないけれど
時間はいつでも前を見てる

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

心色95

2022-10-30 15:19:01 | 心詩(+1)・心色・続く心音
こんなにさっぱりとした晴れだもの
曇った気持ちは似合わない
縮まる思いは解き放て

デジタル表示じゃ味わえない
カウントダウンの厚みさえ
北風と太陽が手を繋ぐ

旅人が衣を脱ぐために
競い合う必要はないんだと
みんなが一緒に笑い合う

見渡してみればいつだって
君を見つめる優しい目と
君の名を呼ぶ声がする

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

心色94

2022-10-29 15:30:11 | 心詩(+1)・心色・続く心音
落ち着いているつもりでも
同じ失敗をしてしまう時
心は何処を彷徨っているのか

言いきかせるように
独り言の不気味さを味わいながら
他人の目から逃れていたはず

自己完結を自己抑制でしばりつけ
隣の芝生も見えない位置で
我が道を気取って歩いていたのに

上手くいくとかいかないとか
ままならないとか逃げるが勝ちとか
支離滅裂に慕われている今日
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

心色93

2022-10-28 14:53:11 | 心詩(+1)・心色・続く心音
何で泣いてるの?と聞かれたら
意地でも泣かない
分からない悔しさで涙も引っ込む

苛立つ気持ちが覆いかぶさり
可愛いはずの健気さを消し
頭突きの勢いで顔を上げる

強気の弱さもたまにはいい
震える声が涙を誘っても
目をそらさずに断固拒否する
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

心色92

2022-10-27 15:15:15 | 心詩(+1)・心色・続く心音
いろいろな理由を付けて
会わなかったけど会えなかったけど
変わるには十分すぎる時を経て
変われない立ち止まった時を過ぎ

新しい出会いに春を見て
うだるような暑さに疲れ果てて
葉に色を付ける風の速さを追いかけ
凍える前にもう一度出会った

分かったことは思い出したことは
涙が出るほど震える気持ちと
忘れてはいなかった思い出の手前
脈打つようにいつも心に住んでいた
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする