誰もが
毎日
同じ日課を
こなしていても
一日分の
成長と老化が
誰にも
訪れるので
気分は
上がったり下がったり
心は
はずんだりしぼんだり
繰り返されるから
今日を思い
明日を願う
期待は続いていく
だから
明日もがんばれる
三角形の会話では
中心を保つのが難しく
それぞれの関係性が
離れたりくっついたり
共通の話題を探しながら
相づちだけがプロになり
苦い笑顔を隠しながら
飲み物だけが減っていく
それは
本当の付き合いじゃないと
言われても
いつでも
相手の顔色をうかがいながら
次の言葉を探してしまう
不器用で無頓着で自分勝手なまま
面と向かって相手にしてくれるのを
本当と呼ぶのか?
いちにちで季節が進み
厚手の洗濯物を陽射しが突き刺す
衣替えを迎える前に
身の回りの季節を整える
朝の涼しさに温かい食事をとり
昼の暑さに冷たいものを好んでも
目から入る季節感が
重い空気に押しつぶされない様に
気分だけでも上昇気流に乗って
あの空にあいさつできる様に
反対語を探すように
右と左で違う話が
耳にも脳にも届く今
見たことしか
体験したことしか
信じないと言いながら
通り抜けることなく心に残る
試せるものなら
見られるものなら
答えを自分で記せるけれど
地球の大きさを巡りながら
無数の彩が重なりもつれ
ほどけぬように回り続ける
ひとりにひとつ見つかる時まで
元気な顔を見られて良かった
と 細い目元が笑う
人それぞれの一ヶ月が
長さと重みの違いを見せる
平等に進む時計の針が
カラダの弱さを数えるように
その人なりの時を刻むなら
受け入れる事が真実なのだろうか
ただ見守るだけで
心を伝えられなくても
潤んだ瞳で言いたい言葉を
心の耳で聴けたらいいのに