同じ結末を期待するから
やり方をアドバイスする
順番を説明する
違う人間のする事だから
得手不得手が現れる
迷いながら見失う
分かっていても
反発されても
教えを乞う並びの中
風に立つライオンも
井の中の蛙も
その世界だけの掟に従う
小さきモノと笑うことなかれ
集まれば大きさを増し
強くしなやかに輪を成す
後ろ向きで胸を張っていたら
無防備すぎた
我が道を行く気力で
これしかないと言う強さで
踏ん張って立っていた
すり抜けた努力は
とっくに前に進んでいたのに
同じ歩幅の一歩は
足並みをそろえて通り過ぎた
協調性のA判定は
どこでもらうべきだったのか
完成図とは
崩したピースをそのまま当てはめ
元に戻すだけなのだろうか
同じ距離で見られるものなら
左右に並べた画像の違いも
すぐに見つけられるのに
向かい合う顔も声も
こんなに近くに感じられても
どこが違うか見分けがつかない
だから面白いと大人の目線で
他人の事ならゆるく収めて
その場の空気を上手く吸う
けれど
息苦しさを感じたならば
目の前は開けた方がいい
だから
遮る深さを払いのけて
広がる心に息をためる
全開の好きではなくなった時
あたたかな陽射しに目を細めて
脳裏をよぎるのはあの笑顔
冷たい風に肩をすぼめて
気になるのはうつむいた顔
閉め切った窓を叩く風に
開け放す勇気をもらい
夜の暗闇にも星がまたたき
やわらかな月の光があることを知る
一方的に受け取る光が
この星のほんのひと粒だと気付いた時
こぼれ落ちたのはあつい涙
誰も知らないしょっぱい涙
志は高く天まで届け
いくつまでと言う制限がないなら
世の中の決まりの縛りがないなら
それこそすべて自由で
スタート地点もゴールも決まっていない
はじまりもやり直しも
遅すぎる事はないと言われ
頭では納得していても
現実は〇〇〇〇
自分に厳しく出来ない天邪鬼が
笑顔を武器に前のめりで進む
姿かたちは紛れることが出来ても
心の深さは計り知れない