い・ち・に・ち

今更だけどいつも思っていた事

心空48

2023-10-31 15:40:30 | 心空
振り向いた笑顔に
何を感じるかは
その時の気分次第

同じ角度の瞳の先に
何が映っているかは
その人の心次第

誰にも決められず
誰も知る事はできない
その人だけの心の内

さらけ出したとしても
薄いベールの揺らめきが
もどかしさだけを見せる

見えそうで見えない
見てはいけないその奥を
見せるふりして笑顔を作る
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心空47

2023-10-30 15:33:55 | 心空
懐かしいと感じたのは
同じ匂いの知ってる温度で
記憶のどこかに
残っているからだろう

初めてばかりの毎日は
似ている記憶に書き換えられて
繰り返すと思い込みながら
実はすべてを最初からやっている

昨日までの心の色が
たった一晩のリセットで
まったくの別物に変わっても
これもまた最初からの始まりだから

懐かしい気持ちを持ったまま
永く続いた今までに
この瞬間を仲間にしながら
ここからのスタートにする

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心空46

2023-10-29 15:33:23 | 心空
心は自由だと言いながら
一番重い鎖をつける

よそ見をしてはいけない
好き以上の気持ちは持つな
必ずここに帰ってくること

人間社会で生きていくには
本能を隠す秩序が不可欠で
理想の理性を顔にする

裏表も善悪も境界線が必要だからと
いにしえの経験値から印を決める

人数分の違いの中に似てる部分を探し出し
平等と言う名のもとに振り分ける

従う人抗う人
認められた権利の中で
切り取られた空を見つめ
今日は何を思うのだろう
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心空45

2023-10-28 15:42:00 | 心空
何色にでも染まるようにと白を選んだ

けれど真っ白な雲は
青空に染まらず凛と浮かぶ
小さな透明の粒の集まりが
自らの形を変えながら飛ぶ

固定された色の中に飛び込む
混ざることなく白を描き
少し沈んだ重さを量りながら
堅い土台がそれを弾く

パステルカラーの優しさは
お互いを受け入れる柔らかさで
少し面倒な手を加え
時間をかけて混ぜていく
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心空44

2023-10-27 15:51:00 | 心空
思わせぶりなその態度
のるかそるかの大勝負

すぐに反応できる人
余所行きの言葉を箱に詰めて
ほどいたリボンもそのままに
流れるように気持ちを返す

そこにあるのが本当だとしても
身に付いた社交辞令が嘘をまぶす

自分の気持ちを伝えるのではなく
即座に反応することを良しとする

そんなやりとりが安全圏の中にはびこり
お互いを味方だと思うことでやり過ごす

分ける必要がないとしても
手立てが見つからず立ち止まっても
固定された反応を放り投げて
広くて高い青空に問う
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