一年間のお疲れ様を
写真につぶやく大晦日
毎日過ごす家だけど
自分で住んでる家だけど
ひとつ屋根の下じゃなくても
伝えたい人がいる
居場所が変わり
肩書が変わり
呼び名が変わり
暮らす人まで変わる
一生同じ人はいないのだから
その時のその生活を大切にする
同じ毎日がないように
同じ後悔もしあわせもない事を
変わりたい自分と
変われない自分であっても
澄みきった笑顔で
あの人に伝えよう
ありがとう
ありがとう
これからも
ありがとう
言葉の不思議 例文の挨拶
しあわせな年を願う
誕生日と新年
しあわせになってね
が当てはまる新家族の門出
この先のしあわせは
ふたりに託された未来になる
おめでとうの記念日は数あれど
その日が悲しみの日である人も
絆の社会に生きる限り
同じ笑顔でしあわせを願う
しんどくても羨んでも
グルグル巻きの苦い心を
精一杯のほほえみで包み
折れそうな芯を守り続ける
焦る必要はないのに
北風まで背中を押すから
最後の土日に向かってる
2023が2024になり
年齢もひとつ増えるとして
焦っても時間は規則的で
誕生からの年月は自分のもの
出会いと別れを繰り返したとして
記憶に残るか残したいか
はたまた忘れたいか消し去るか
それぞれの分け方も自分次第なら
今日までの足跡も捨てたもんじゃない
泥濘に強く沈んだ足跡も
太陽が乾かしたしょっぱい涙も
足元が見えた喜びとして
空に挨拶できた記念として
あと少し もう少し また少し
要るものと要らないもの
心が動かないモノは
捨てたほうがいいと言われた
断捨離の教えに逆らい
年末じゃなくても
たぶん増え続けたモノたち
その時は必要だったり
すごく欲しかったり
使う使わないより
欲が先行したモノもある
考えなくても心は大きく動き
自己中な欲望を優先したけど
続いている気持ちは捨てられない
つまり移動しただけの大掃除が終わる
磨き続けてそぎ落とされたもの
小さきモノは風に飛ばされ
見えるモノはゴミと捨てられる
デコボコを消すのが目的で
つるつるの表面になりたくて
落とされたものの行方は見えない
残された輝きが太陽を求める
同じ威力の反射を手に入れ
自らの光だと信じようとした
生きる宇宙の掟のままに
闇の中で初めて己を知る
眩しすぎる光が芯まで届くように